カテゴリー「■x2. ヨーロッパ建築考 - スペイン」の7件の記事

2008.05.15

■「絵になる路地」が絵に・・・なった

Europe09 絵になる路地と廃屋」の絵が完成して、
展覧会を開いているとの連絡を頂きました。

ご連絡有り難うございます。

どんな絵なんでしょうね!

ご興味有る方は、是非足を運んでみて下さい。

■2008春季JAG展
会場:横浜市民ギャラリー3F
http://www.yaf.or.jp/ycag/gallery/c_yo_civic_gal.html
開催期間:5月11日(日)〜5月17日(土)
10:00〜18:00(最終日は16:00まで)




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2008.04.08

■ 都市と建築=人が地球に生きた軌跡

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痩せた、なだらかに盛り上がる丘の斜面に、
弓状にへばりつく、山岳都市カサレス。
「生きる」ことの原点を思い起こさせる、
そんな風景・・・と私は感じた。

水平線と混じり合い、球形に見える広大な風景。
なだらかにうねる地形と一体となる風景が美しい。
ここは地球の上なのだ。彼らは地球の上に、必死に生きている。
そして僕らもそうなのだ。そう感じた。
目の前に見える風景はその生きてきた軌跡なのである。

なぜこんなところに集落が有るのだろうか、
人々が生きてきた結果が、なぜこんなふうに美しくなったのだろうか。
そんなことを考えた。
当時はまだ、その理由は分からなかった。



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2008.04.03

■「絵になる路地」が絵になる?

先日問い合わせが有った

スペイン、カサレスの路地
絵に描いてもいいか」

おお・・絵になる路地を
絵描きさんが絵にするという

やはり「絵になる路地」は「絵になる」んですね

お名前伺うの忘れてしまったのですが
完成したら、是非見てみたいです。



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2008.02.07

■ 絵になる路地と廃屋

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■山岳都市カサレス

絵になる白い街の路地

石造りの建物が、斜面に沿って積み上がる姿が印象的だ。

建物と地面が一体となる風景の中では、廃屋でさえも絵になっている。

初めて訪れたヨーロッパで、私は廃屋(的なもの)に非常に興味を持った。

写真として載せてはいないが、グラナダでも廃屋を結構撮った。

現代建築を見に行ったというよりは、その地に根付く建物を見に行ったようなものだった。

イタリアのローマに入ったときは、もう廃墟は十分、とさえ思った。

ローマは文化遺産のメッカだというのに。。。


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2008.02.02

■ 都市景観=自然と、人間のコラボレーション

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■スペイン、グラナダの夕暮れ。アルバイシンの丘より

ようやくここまでたどり着きました(笑)
この風景は、私がヨーロッパを旅した中で最も印象に残っている風景の一つです。

広大な地形の中で、
なだらかな丘の起伏に沿って、建築群が隆起し、
頂部には教会の尖塔が見えている。
その頂き近くに夕日が沈もうとしている。
なだらかな起伏が、夕日に照らされて、次第に立体感を増してくる。

なんとも美しい風景です。

この風景は、
私に、この場所での古くからの人間の営み・長い長い歴史を思い起こさせたのです。
きっとこの場所から、大勢の人がこの風景眺めてきたのだ。
自分はその一人なのだ。
そう感じたのです。

都市は、人間の日々の営みによってできあがっているのだなあ、と
風景は、自然の上に人間が創り上げるものでもあるなのだなあ、と
人間の営み=都市は、風景を殺伐とした物に変えるのだけではなく
より質の高い、美しい風景にしていくことが出来るのだなあ、と

美しい風景は、自然と、人間のコラボレーションなのだなあ、と
そう思わせた風景でした。


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2008.01.28

■ 量感・シークエンス・パースペクティブ

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久しぶのヨーロッパ旅行記の更新。

■スペインはグラナダ、アルハンブラ宮殿の中の一画。

暗い階段から、アーチをくぐり、
明るい中庭へ抜けるドラマチックなシークエンス。
空間に動きを与え、ダイナミックに見せる円形のパティオ。
手前の柱の荒い質感と、整然と円弧状に遠ざかる柱。
手前の物と奥の物を同時に意識させる空間。

私はしばしここで写真を撮りました。
アルハンブラ宮殿では、装飾された軽快なアーチが多いのですが、
この一画には力強い空間が広がっていました。

石の構造なら、軽快に表現するよりも、
それらを支える力強さが表現されていた方が、心に響く。
と私は思います。

構造が素直に表現されている = 共感できる・感動を与える


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2007.06.24

■ 地形+人間の営み=風景

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パリのオステル・リッツ駅から、スペインのグラナダへ向かう列車の窓から見た景色に、
異常に感動したことを覚えています。(恐らく、スペインはアンダルシア地方)

何処までも続くなだらかな大地。
その風景そのものに、まず、感動しました。
日本では、”何処までも続く○○”という景色をあまり目にしないからでしょう。
「自分の存在の、なんとちっぽけなことか」と言う気持ちに近い感動でした。

何処までも続く丘陵をストライプ状に耕したその景色に感動し、
この広大な大地を耕して生きる人間の営みに感動し、
ここで生活する人々の民家のプリミティブな形に感動し、
この広大な大地に橋を架ける人間のタフさに感動し、
架けられた橋のプリミティブな形に感動していました。

客席を右へ左へ移動しながら、一心不乱に写真を撮っていたのを覚えています。

広大な地形と、
その中に佇む、民家や橋の形状の、
「ただそこに存在するために有る姿・形」。
そこに、なにか言いようも無い、力強さを感じたのでした。

建築とは、地形に対応して創り上げられた、第二の地形であり、
住宅とは、そこで生きるためのベースキャンプであり、それ自体が自己の存在の証である。人間の営みの風景は、自然風景と一体となり、第二の風景を創り出していたのです。

建築は、そういうものでありたい。と思う。



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