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2006.10.03

■ 時を経た建築に住む <その1>

Haikyo1km_2

Haikyo2km_2

廃墟(現在使われていない古い建物)を改装して住めたらいいのに、と思うことが有ります。
廃墟的空間が身近に有ったらいいのに、と思うことが有ります。
この感覚は建築を職業とする者のみが持つ、特有の感覚なのでしょうか?
このことは、昔からの私の疑問です。

「絵」として心を打たれはしても、そこに手を加えて実際に生活したいと思う人はどれだけ居るのでしょうか? 構造体むき出しの空間に身を置きたくなる人はどれだけいるのでしょうか?

時を経て、一部崩れた建築。
崩れた場所に植物が根を張り、風に揺れている。
刻み込まれた生活の痕跡と、時間が染みついた物体。
それらを昔と変わらず照らし出す日の光。
浮かび上がる生活(建築)と自然と時間。

なぜ、そのような空間に親しみを感じるのでしょうか。
私なりの考察をしてみました。

→<その2>へ続く



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