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2006.10.04

■ 時を経た建築に住む <その2>

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人はなぜ廃墟的な物を求めてしまうのでしょうか。
3つほど、私なりに考察してみました。

●1. 時間の中に身を置く心地よさ

人間は「今」この瞬間だけでは、生きているという実感を得ることは難しいのでは無いだろうか。
時が刻まれた空間の中に、背景に流れる時間や時代を感じることで、自分自身を「時の流れの一部」と感じることができる。そして、それが精神の安心につながるのではないだろうか。
建物に張り付く植物や、無造作に置かれた物達に、自分を置き換えてみることもできる。
廃墟を前にした時、時の流れの傍観者になる。時代を俯瞰する心地よさということも有るかもしれません。

●2. 長い時間の中で存在し続けることへの共感

むき出しの構造体を見ると、「重力と時に耐えて立ち上がる強さ」を感じます。なぜかそれらを見たとき、大きな存在を感じ、奮い立つのです。建築が、実は私たち生き物と同じ、身近な存在であることに気づく瞬間でもあります。

●3. 静寂の中に時の気配

廃墟は、静寂の中に有りながら、人や生物の気配を感じることができる特殊な空間なのではないでしょうか。
人間は、一人になりたい時もある、でも実は「気配」の中に居たい、そういう生き物なのかもしれません。

そうはいっても、寒々しい空間に生活するということは、私もしたくない。しかし一方で、そんな空間を求める自分も居たりする。

むき出しの、寒々しい部分を一部残しながら、生活できるように改装して住んでみたい。と考える方はどれだけいるのでしょう。



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