■ アッシジでの出来事1
旅行者は私にこう言いました、
「自分より大きなものの存在を信じていないと危険よ」と、
ピンチの時にも、信じられるものは特に無い。
有るとしても、自分だけの私にとって、
それはカルチャーショックでした。
話は飛んで、2度目のヨーロッパ建築旅行の最後に訪れた場所、イタリアの田舎町アッシジでのお話です。
アッシジのユースホステルは、とてもアットホームな雰囲気で、いろいろと話ができるとガイドブックに書いてあったのですが、その通りで、いろいろと話す機会が持てたので、ヨーロッパを旅する間ずっと感じていたことを聞いてみました。
ヨーロッパで感じた豊かさ、良い意味でのマイペース、建築の空間の違いは、信仰に影響されている部分が大きいのではないかと。
私はこう尋ねてみました。
「私(達日本人?)は、信仰心というのはそれほど強くないですよ。一応宗派は有りますが、私は特に信仰したことはありません。基本的には、自分を信じて突き進むしかないんです。神社や寺にはお参りに行きますが、困った時の神頼みみたいなもので、信仰とまでは言えないですね」
それに対する答えは、だいたい次のような内容でした。
「ここヨーロッパでも、現代では皆が皆、毎週末教会に行っているわけでは無いけれど、自分より大きなものの存在を信じている。」
特に信じるものを持たないことを「危険」とまで表現したことには正直驚きました。
しかし、長い間疑問に思えていたことが解けたような気がしました。
自己啓発本等では、しばしばこう書いてあります「ポイントは、自分を信じて突き進むこと」と。
自分に自信が無くなった時に、自分を信じることなんて難しいですよね。
そんなことができたら本なんて読みません。自分を信じられなくなったからこそ迷いに迷う訳で。。。
→2へ続く
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