■ 生と死が調和する場所
海は、生と死が調和する場所。
雄大な時の流れと、はかない時の流れが見える場所
だから惹かれるのではと考えたりします。
考え過ぎでしょうか?
寄せては返す新しい波。
陸地に向けて吹き続ける新しい風。
風が残した砂丘と風紋。
砂丘に飲み込まれ枯れてしまった木々
一方で一面に芽吹く地被植物。
生と死が調和し、生の中に有る死も風景の一部として美しくもあります。
砂や貝殻も、一つの命の終わりの姿のはずですが、
私たちはそれについて、ただ美しいとしか考えない。
これはおもしろい感情です。これが人骨だったらはたして美しいと感じるのでしょうか?
いや、きっと、美しい、ということになるのでしょうか。
この一枚の写真の中に
様々な生物の足跡が見えています。
かつて生きていた生物の痕跡も残っています。
今は死んでいても、風景の中で生きているともいえます。
自然の中に、一時描かれた足跡が、景色を構成している。
自然という大きな時間の流れの中では、人間がやることもこれと同じはずです。
ちょっと残した足跡が、美しい景色を構成していたら、いいですよね。
建築に当てはめてみましょう。
生の中に死の要素があり、それらが調和し、全体として美しい建築・・・
はたしてそんなことが出来るのでしょうか?
雄大な時間の流れと、はかない時の流れが同時に感じられる建築。
と、言い替えることも出来るでしょうか。
建築に水を用いるのは、そういうことかもしれませんね。
動かない建築に、時間・時の移ろいという要素を加える。
それによってお互いがより強調される、
動かない物に永遠を感じ
移ろう物に生を感じる
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Kazuro Otsubo Architects 大坪和朗建築設計事務所
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