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2007.03.10

■ 生と死が調和する場所

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海は、生と死が調和する場所。
雄大な時の流れと、はかない時の流れが見える場所
だから惹かれるのではと考えたりします。

考え過ぎでしょうか?

寄せては返す新しい波。
陸地に向けて吹き続ける新しい風。
風が残した砂丘と風紋。
砂丘に飲み込まれ枯れてしまった木々
一方で一面に芽吹く地被植物。
生と死が調和し、生の中に有る死も風景の一部として美しくもあります。
砂や貝殻も、一つの命の終わりの姿のはずですが、
私たちはそれについて、ただ美しいとしか考えない。
これはおもしろい感情です。これが人骨だったらはたして美しいと感じるのでしょうか?
いや、きっと、美しい、ということになるのでしょうか。

この一枚の写真の中に
様々な生物の足跡が見えています。
かつて生きていた生物の痕跡も残っています。
今は死んでいても、風景の中で生きているともいえます。

自然の中に、一時描かれた足跡が、景色を構成している。

自然という大きな時間の流れの中では、人間がやることもこれと同じはずです。
ちょっと残した足跡が、美しい景色を構成していたら、いいですよね。

建築に当てはめてみましょう。

生の中に死の要素があり、それらが調和し、全体として美しい建築・・・
はたしてそんなことが出来るのでしょうか?

雄大な時間の流れと、はかない時の流れが同時に感じられる建築。
と、言い替えることも出来るでしょうか。

建築に水を用いるのは、そういうことかもしれませんね。
動かない建築に、時間・時の移ろいという要素を加える。
それによってお互いがより強調される、

動かない物に永遠を感じ
移ろう物に生を感じる



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