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2007.06.24

■ 地形+人間の営み=風景

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パリのオステル・リッツ駅から、スペインのグラナダへ向かう列車の窓から見た景色に、
異常に感動したことを覚えています。(恐らく、スペインはアンダルシア地方)

何処までも続くなだらかな大地。
その風景そのものに、まず、感動しました。
日本では、”何処までも続く○○”という景色をあまり目にしないからでしょう。
「自分の存在の、なんとちっぽけなことか」と言う気持ちに近い感動でした。

何処までも続く丘陵をストライプ状に耕したその景色に感動し、
この広大な大地を耕して生きる人間の営みに感動し、
ここで生活する人々の民家のプリミティブな形に感動し、
この広大な大地に橋を架ける人間のタフさに感動し、
架けられた橋のプリミティブな形に感動していました。

客席を右へ左へ移動しながら、一心不乱に写真を撮っていたのを覚えています。

広大な地形と、
その中に佇む、民家や橋の形状の、
「ただそこに存在するために有る姿・形」。
そこに、なにか言いようも無い、力強さを感じたのでした。

建築とは、地形に対応して創り上げられた、第二の地形であり、
住宅とは、そこで生きるためのベースキャンプであり、それ自体が自己の存在の証である。人間の営みの風景は、自然風景と一体となり、第二の風景を創り出していたのです。

建築は、そういうものでありたい。と思う。



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