■ 地形+人間の営み=風景
パリのオステル・リッツ駅から、スペインのグラナダへ向かう列車の窓から見た景色に、
異常に感動したことを覚えています。(恐らく、スペインはアンダルシア地方)
何処までも続くなだらかな大地。
その風景そのものに、まず、感動しました。
日本では、”何処までも続く○○”という景色をあまり目にしないからでしょう。
「自分の存在の、なんとちっぽけなことか」と言う気持ちに近い感動でした。
何処までも続く丘陵をストライプ状に耕したその景色に感動し、
この広大な大地を耕して生きる人間の営みに感動し、
ここで生活する人々の民家のプリミティブな形に感動し、
この広大な大地に橋を架ける人間のタフさに感動し、
架けられた橋のプリミティブな形に感動していました。
客席を右へ左へ移動しながら、一心不乱に写真を撮っていたのを覚えています。
広大な地形と、
その中に佇む、民家や橋の形状の、
「ただそこに存在するために有る姿・形」。
そこに、なにか言いようも無い、力強さを感じたのでした。
建築とは、地形に対応して創り上げられた、第二の地形であり、
住宅とは、そこで生きるためのベースキャンプであり、それ自体が自己の存在の証である。人間の営みの風景は、自然風景と一体となり、第二の風景を創り出していたのです。
建築は、そういうものでありたい。と思う。
●●● ←Click here please. Thank You !
▲このページのTOPへ戻る
____________________________________________________________________________________________________________________________
Kazuro Otsubo Architects 大坪和朗建築設計事務所
copyright(C) Kazuro Otsubo Architects All rights reserved.
| 固定リンク
「住まい・インテリア」カテゴリの記事
- ■ HP更新(2013.09.04)
- ■ 敷地視察 - 都市農園(2013.08.30)
- ■ T-HOUSE hino(2013.08.29)
- ■ 居場所(2013.08.02)
- ■岩手は盛岡へ(2013.07.11)
「文化・芸術」カテゴリの記事
- ■ 牧野記念庭園(2013.09.04)
- ■ ふるさと発見(2011.10.24)
- ■ 音楽の中に見えた何か - 2(補足)(2011.07.10)
- ■ 音楽の中に見えた何か(2011.07.09)
- ■ カステルヴェッキオ美術館(2011.06.05)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- ■ 奈良吉野へ(2)(2011.12.15)
- ■ 奈良吉野へ(1)(2011.11.29)
- ■ ふるさと発見(2011.10.24)
- ■ 初詣(2011.01.06)
- ■ 地方の楽しみ方(2010.12.16)
「■x2. ヨーロッパ建築考 - スペイン」カテゴリの記事
- ■「絵になる路地」が絵に・・・なった(2008.05.15)
- ■ 都市と建築=人が地球に生きた軌跡(2008.04.08)
- ■「絵になる路地」が絵になる?(2008.04.03)
- ■ 絵になる路地と廃屋(2008.02.07)
- ■ 都市景観=自然と、人間のコラボレーション(2008.02.02)
コメント