« ■ 都市と建築=人が地球に生きた軌跡 | トップページ | ■ 存在感のある壁 »

2008.04.12

■ 散歩 - 紫色の壁の家

Img_3729re

Img_3714re

作業が一段落したところで、散歩に出かけました、
場所はいつもの、事務所の前の玉川上水緑道。
桜は散ってしまったが、別の魅力的な花がいろいろと咲いていて、気持ちいいのです。

この緑道沿いに、私が注目している木造の民家があるのですが、
通りかかる度に感心させられてしまうの家なのです。

なんと、その家の壁の色は、「紫色」。
紫という色は、なかなか勇気のいる色だと思うのです。
ところが、その色が実に周囲の景色と調和して、
アクセントになっているのです。
オマケに、紫色の母屋の隣の倉庫の壁は、「濃い緑色」。

ここのご主人、絵心が有る方としか思えない。
粋な方が住まわれているに違いない。
と私は思っているのです。

なぜか、
皆さんはご存じでしょうか。

紫は、緑の「補色」です。
「補色」つまり、光学的に真逆の性質を持ちながら、
それ故に、お互いを引き立てあう色なのですよね。

「光学的に正反対」とはどういうことかといいますと、
赤い色をじーっと見た後、目を素早く白い部分に向けると、
黄緑色が見えてこないでしょうか。その色が「補色」です。

紫の補色には幅があり、「黄〜黄緑〜緑」。
また、緑の補色と言えば、「ピンク・赤〜赤紫〜紫〜青紫」となります。

唐突な組み合わせようで、意外と自然風景に良くなじみます。
だから、紫は風景画を描く際に、アクセントとして、
あるいは隠し味として、効果的な色なのです。

皆さんは、絵に色を塗っているときに、こう思ったことは無いでしょうか。

「見たままの色を塗っているはずなのにな〜。
なんか、、こう、、パッとしない。色が足りないんだよな〜。
どうしたらいいのかな〜」

と言う時です。
是非、その「見たままの色」の近くに、補色を軽く塗ってみて下さい。
そうすればきっと、「私は画家かも?」と思える絵になります。
でもその方法は決して、実際に見えていない色を「小技」として付け加えたわけではなく、実際に見えていながら認識しづらい弱い色を「デフォルメ」した状況と言えなくもないと思います。

皆さんは、日の光を浴びて、黄緑色に輝く樹木の風景の中に、補色である赤色の光が散らばっているのを見た(ような気がした)ことは無いでしょうか。
光の中には、全ての色の光が含まれているのですが、弱い光の色は、特定のハッキリした色の裏に隠れて認識しづらいのです。
それを上手くデフォルメしてあげると、いい味を出してくる訳なのです。

この家の前を通りかかる度にいつも、
いつか、いい絵を撮ってやろうと思っていました。
そして今日、一枚撮ることが出来ました。

ずいぶんと長くなりましたが、
それだけ私が、この家のご主人に感心している訳なのです。

その下の写真は、木の皮に付いた苔です。
その家のちょうど向かいに生えていたものですが、
これがまた、紫の補色なので、上の写真とマッチしてます。

↓そして、こちらが「濃い緑」の倉庫
Img_3722re




●●● ←Click here please. Thank You !



▲このページのTOPへ戻る ____________________________________________________________________________________________________________________________ Kazuro Otsubo Architects  大坪和朗建築設計事務所
copyright(C) Kazuro Otsubo Architects All rights reserved.



|

« ■ 都市と建築=人が地球に生きた軌跡 | トップページ | ■ 存在感のある壁 »

住まい・インテリア」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

■g2. SCENE 2:その他」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ■ 都市と建築=人が地球に生きた軌跡 | トップページ | ■ 存在感のある壁 »