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2010年5月

2010.05.30

■ 都市木造の可能性

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知り合いの構造設計事務所から案内を頂き、
休日を利用して、「ティンバライズ建築展  都市木造のフロンティア」へ足を運ぶ。

今まで構造規模や、耐火上難しかった、
都市部のオフィスや店舗ビル、賃貸ビルなどを
積極的に木造で作っていこうと、研究・実験を重ね、提案する展示会です。

木造は、自然のままでは強度にバラツキがあり、構造計算をするには、
材料を積層して接着した「集成材」とする必要があります。
また、木造を耐火構造とするためには、「燃え代設計」など、様々な工夫が必要となります。

「集成材」「燃え代設計」は、数年前から有る工法なのですが、
都市部のビルで使用するという例は、実際それほど多くありません。
何故かというと、耐火性能や大スパンの構造計算は、
RC造や鉄骨造の方が、これまでの事例が多い分、進めやすいからです。

そしてこのプロジェクトは、
そこをもっと攻めていこうという、意欲的なプロジェクトです。

国産の材料でこういった事が進めば、
地域産業を盛り上げる事にもなり、
荒れた山林を再生する事にも繋がる可能性があります。
実現すれば、様々な可能性が広がることは間違いないでしょう。

あとは、使いやすいように、技術をもっと積み上げて、
標準化する範囲を広げる必要が有りそうです。
また、商業ビルでは設備との絡みも気になるところです。

久しぶりに、世の中のためになる、建築技術の先端に触れる展示会でした。

■木造耐火部材のバリエーション
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1. 木を耐火被覆材で覆う      2. 鉄骨を木材で被覆する
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3. 燃え代と燃え止まり層      燃え代で燃焼が止まった様子





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2010.05.29

■ 犬も登る階段の検討

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空間の繋がりを活かしたまま、
視覚的恐怖感を和らげる納まりの検討。
蹴上げにパンチングメタルを提案しOKを頂く。

老若男女、不特定多数の人間が利用する
歯科医院のエントランスのために考え出したディテールが、
「大型犬も安心して登れる階段」に活かすことができた。
犬も人間も同じ、ということですね。



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■ 半地下ガレージの構造

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今週の現場。
地下車庫床スラブ配筋検査。
ニョキニョキと立ち上がるのは柱の配筋です。

2台並列のガレージのため、
スパンを飛ばせる軸組構造を採用しました。

軸組構造とは?

構造形式としてメジャーな
「軸組構造」と、「壁式構造」の違いまとめてみました。

■軸組構造:

●構造的特徴:
柱と梁で構成され、壁は補助的な役割を担う程度。
そのため、間口が広く取ることが可能です。プランも融通が利きます。
構造的にも経済的も優れています。

●設備の注意点:
柱型・梁型が出るため、設備は配管はそこを避けてレイアウトする必要があるため、
少しばかりデッドスペースが発生します。
そのため、デッドスペースを出来るだけ少なくするため、配管を綺麗にまとめるために、結構頭を使います。
空間の納まりについても同様のことが言えます。

●デザイン的特徴:
端部に太い「柱型」が出るため、見た目も頑丈そうに見えます。
そのため、シャープに見せるためには、いろいろと工夫を凝らします。
プランの自由度が高いということは、
ボリュームの操作(空間デザインの操作)がしやすいと言うことでもあります。

●将来性:
壁は構造としては補助的な役割なので、
将来的な増改築には、対応しやすい構造です。


■壁式構造:

●構造的特徴:
柱が無く、厚めの壁で構成されています。
柱型を意識しないで良いため、自由なプランが可能です。
一方、スパンが飛ばしずらいため、その意味では自由度は制限されます。
そのため、比較的小さめの建物に向いています。
壁が小割に必要となり、全体が厚い壁で覆われるため、
鉄筋・コンクリートが比較的多く必要です。

●設備的特徴:
柱型が不要なため、配管がしやすく、デッドスペースが少ない。
空間の納まりについても同様のことが当てはまり、スッキリとした空間に仕上がります。

●デザイン的特徴:
柱型が不要なため、シャープな見せ方が比較的容易にできます。
柱型が出ないため、構造体をそのままの形でデザインに利用することが出ます。
そのため、「構造体をデザインすること」が、そのまま、「空間をデザインすること」に直結しています。
構造体を見せるデザインや、壁が、建物の内部と外部で面一に繋がって延びているような空間構成を得意とします。

●将来性:
ほとんど全ての壁が構造的に役割を持つため、
将来的に、壁を壊したり、穴を抜いたりすることは、基本的に出来ません。
内部の間取りをガラッと変えるような、改装改築には、対応しにくい構造です。
そのため、壁の配置には、将来的な対応も頭に入れてレイアウトできれば理想です。


以上のような違いを頭に入れて、
建物の規模・プランニング・デザインも考慮しながら、
構造を決定していきます。


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2010.05.26

■ 設備 と デザイン

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建築は「設備の集合」でもあります。
近年、ますます建築にしめる設備の比重が大きくなっています。

設備は、必ずいつか、大がかりなメンテナンスが必要になります。
メンテナンスができない、あるいは、メンテナンスしにくい建物は
非常にモッタイナイ。のです。

そのような建物が、世の中には意外に沢山存在します。

建築の耐用年数よりも、設備の耐用年数の方が短いので、
建築はまだ持ちそうでも、設備の耐用年数が過ぎた事により
建て替えを余儀なくされることが多いのです。
原宿の同潤会アパートが、惜しまれつつ建て替えとなったのも、
この理由からです。

ですから、私達は、
設備を含め、全てを総合してデザイン(設計)を行っています。

設備を美しく、整然と納めるには、
試行錯誤が必要で、なかなか頭を使います。

必要な物は、整然と整理し、メンテナンス出来るようにする。
そして、それら全てを含めた上で、スッキリとしたデザインにまとめ上げる。

そこが私達の腕の見せ所なのです。

私達は、様々な意味で「資産」と言える。
「本物」と言える建築を目指しています。



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2010.05.25

■ 構造 と デザイン

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建築とは何だろうか。
建築は構造として成り立つことで、存在しています。
「建築物 = 構造体」です。

ですから、デザイン(設計)によって
構造を犠牲にすることはありせん。

構造体は、力強く規則正しく、無骨ですが、
それ自体整然として、構造物として美しくさを持っています。
そこに、コンセプトを与え、整理することで、より美しくなる。
構造によって創り出された「空間」をデザインに活かすとができます。

「構造を、デザイン的観点から整理し直す」
ということが、設計の役割です。

前提として構造体がシッカリした物を
いかに美しく・スッキリとした、プラン・デザインにまとめ上げるか、

そこが私達の腕の見せ所です。
合理的でシンプルな構成を目指しています。

シンプル・合理的にすることで、以下のような効果が有ります。

●空間1:空間をスッキリ広々と見せます。
●空間2:空間を認識しやすく、「見せ場」としての演出がしやすい。
●空間3:空間にテーマ性を付与しやすく、強い空間となります。
●構造  :力の伝達が合理的になり、バランスの取れた構造体になります。



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2010.05.22

■ 敷地視察について

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提案の前には、よほど遠くでも無い限り現地視察を行います。
いやむしろ、遠い場合は逆に、普段とは違う刺激を求めて喜んで行ってしまいます。
だから、つまり、どんなに遠くても行ってしまうわけです。
そして実際、「あ〜来ておいて本当に良かった」と思うことがほとんど。
なぜかと言うと、行かなければ感じ得ないことが必ず有るからなのです。

周囲の眺め町の活気流れる空気敷地までの道のり
敷地に追加情報が比較的少なくても、周囲の状況で印象が変化する。
よしやってやろう、と思うことがほとんどです。

最近はGoogle検索で、視察前の概要調査が出来るので便利だが、
それでも、現地に行ってみるとGoogleでの印象とは違うことが多い。
そしてそのほとんどが、良い方に違ってくる。

いつもながら、そのたび毎に、
土地には様々な可能性が秘められていることを実感するのです。



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2010.05.21

■ 今日の現場とエゴノキ

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前回の配筋検査時と今日の現場を定点観測。
地下ピットの地中梁が終了し、明日からはガレージの床スラブ配筋です。
コンクリート躯体の施工図チェックが続きます。

下の写真は、事務所から駅に向かう途中の玉川上水道沿いのエゴノキ。
花びらが、水面に浮かんでいる。
確か、施主はエゴノキが好きだと言っていたような。
私も、白い花を付ける広葉樹は好きなんですよね。

エゴノキが庭に有ったら素敵だ。

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こちらも、少し前のエゴノキと、今日のエゴノキ。ほぼ定点観測。
若葉の色と、白い花が、雨の日も晴れの日も様になる。
優しい気持ちにさせる木ですね。

その他の白い花を付ける中高木は
・ヤマボウシ
・ハナミズキ
あたりが良いのではないかと思います。





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2010.05.19

■ 「茶の間」的発想のすすめ

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「多機能な空間の提案」

敷地の大きさに対して、ご要望が多いとき、
限られた敷地の中で、豊かなプランを提案したいとき、
私たちはよく、多機能な部屋(空間)を提案します。

いくつかの空間を合体し、多機能にすることによって、
空間全体のつながりが感じられる、広々とした空間とするのです。

そうすることによってどんな魅力が生まれるのかというと、

●見えてくる要素が多くなるので、見せ場の演出がしやすい。
●建物全体をイメージしやすいため、空間としての演出がしやすい。

一般的な用途「○○LDK」にとらわれると、空間が分節化されてしまい、
部屋の連続になってしまい、「見せ場」を作りづらかったりします。

多機能な空間とは、大きく分けて2つの種類があります。

●一つの空間が、いくつかの機能を持つ場合。いわゆる「茶の間」的使い方。
●それぞれの機能を持つ小さな空間が、大きな空間の中で緩やかにつながる場合。

の2つです。
前置きが長くなりましたが・・・。

今日は、「茶の間」的使い方について考察したいわけなのです。
皆さんにも、一つ考えてみて頂きたい。

土地が限られた日本で、茶の間が機能的なのは言うまでもない。
食卓になり、居間になり、場合によっては寝室にもなる。
来客みんなで雑魚寝もできる。

茶の間が茶の間として使えるのは「畳の間」
あるいは、畳の延長にある「板の間」だろうか。
とすれば、テイストは和の空間に限定されるだろうか?

いや、そうではない。
「板の間」= 無垢のフローリング
であり、
和洋問わずマッチするはずなのだ。
視線の高さが違うだけだと私は思う。

皆さんは「豊かな生活」=「ベッドのある生活」と考えていないだろうか。
なぜか日本人は、日本にいながら、床に寝る生活から脱却したいのである。
面白い現象である。
(かく言う私もその気は有るが、臨機応変に考えたい。)

ベッド生活と決めてしまうと、
まず、ベッドルームは、ベッドルームにしか使えない。
リビングには、ベッドを置かないので、ゲストスペース兼用にならない。
従ってゲストコーナーあるいはゲストルームが必ず必要になる。
ソファーとダイニングチェアは兼用しないので、
ダイニングとリビングも個別に必要。
・・と、とたんに、全ての部屋が一つ一つ必要になってくる。

勿論それが可能ならそれに越したことは無い。
それは有る意味豊かだけれど、建物がコンパクトな場合は少し勝手が違う。
全体に対して、空間の稼働率が低くなるのだ。それって豊かなのかな?
もっとオープンにして、豊かな時間のためにスペースを使いたいと思うのです。
稼働率の高いスペースの割合を多くする方が、
豊かともいえるのではないでしょうか。

例えば、ベッド生活への拘りを捨てると、いろんな可能性が出てくるわけなのです。
かといって、全部畳にして、床に寝て、床に座ろう、というのでもありません。

茶の間的使い方を、様々なところで考えてみたら、
いろいろと可能性が広がってこないでしょうか、
その可能性の中で、「遊び」をご提案したいと思うのですが・・・。

さて皆様は、いかがでしょうか?

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↑写真はちょっと可愛らしい建坪12坪の住宅例。
 和でも洋でもアレンジできる感じです。

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その他の例
■CHANOMA HOUSE 畳の茶の間の家
http://www.otsubo-archi.com/works/chanoma.html



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■ メールのお尋ね

13日夕方以降 及び 14日にメールを送られた方、
いらっしゃいましたら、お手数ですが、再度メール下さいますようお願い致します。

メールが届いていない期間
[発生日時] 2010-05-13 16:45:00
[回復日時] 2010-05-14 23:00:00

宜しくお願いします。


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2010.05.18

■ 階段CG検討

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Mk12s2 本日の作業は、ひたすら階段や浴室の詳細図及び検討。

あらゆる物のチョッとした納まり、
出っ張り引っ込み、レベル、バランス、
様々な調整を行います。

「スッキリと納まった物」
の方が、スッキリしない物に比べて、
細部に様々な工夫が隠されているものなのです。


一つの検討に1日以上かかることがほとんど。

これ、という納まり・バランスができあがるまで、
日夜人知れず励むわけでございます。

設計では、
階段などのあらゆる詳細部分で、
検討・確認の際にCGを用います。

スケッチや模型も捨てがたいですが、
何パターンもの納まりを比較するのには便利です。

そして、最後の確認はやはり現場ですね。



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■ 旗竿敷地の2世帯住宅

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風致地区・路地状敷地の2世帯住宅の提案。
旗竿敷地でしたが、ひな壇造成で南側隣地より1.2m高いため、
南側に気持ちの良い庭やテラスを取ってご提案。

なかなか良いアングル。



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