■ 都市木造の可能性
知り合いの構造設計事務所から案内を頂き、
休日を利用して、「ティンバライズ建築展 都市木造のフロンティア」へ足を運ぶ。
今まで構造規模や、耐火上難しかった、
都市部のオフィスや店舗ビル、賃貸ビルなどを
積極的に木造で作っていこうと、研究・実験を重ね、提案する展示会です。
木造は、自然のままでは強度にバラツキがあり、構造計算をするには、
材料を積層して接着した「集成材」とする必要があります。
また、木造を耐火構造とするためには、「燃え代設計」など、様々な工夫が必要となります。
「集成材」「燃え代設計」は、数年前から有る工法なのですが、
都市部のビルで使用するという例は、実際それほど多くありません。
何故かというと、耐火性能や大スパンの構造計算は、
RC造や鉄骨造の方が、これまでの事例が多い分、進めやすいからです。
そしてこのプロジェクトは、
そこをもっと攻めていこうという、意欲的なプロジェクトです。
国産の材料でこういった事が進めば、
地域産業を盛り上げる事にもなり、
荒れた山林を再生する事にも繋がる可能性があります。
実現すれば、様々な可能性が広がることは間違いないでしょう。
あとは、使いやすいように、技術をもっと積み上げて、
標準化する範囲を広げる必要が有りそうです。
また、商業ビルでは設備との絡みも気になるところです。
久しぶりに、世の中のためになる、建築技術の先端に触れる展示会でした。
■木造耐火部材のバリエーション
1. 木を耐火被覆材で覆う 2. 鉄骨を木材で被覆する
3. 燃え代と燃え止まり層 燃え代で燃焼が止まった様子
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Kazuro Otsubo Architects 大坪和朗建築設計事務所
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