■ 音楽の中に見えた何か - 2(補足)
一つ前の記事で、
冒頭に教会の写真を載せましたが、
あの写真によって、言いたいことが違って聞こえてしまう
可能性が有るかもしれないということについて、
補足したいと思います。
私が理想的な空間かな?と思っている状況は、
空間が、一つの物語で「支配」されている状況を作りたい
という意味ではありませんし、
音楽や建築の至高性、超越性を説きたいのでもありません。
実際、私が聴いた曲は、
家庭・子供をイメージした曲や、
月夜の桜の祭り(だったと思う)をイメージした曲でした。
それらはあくまで「生活」の延長の、ある特別な日の描写でした。
音楽を聴くことによって、
そこに居た人々の瞬間をイメージすることができた。
というところに、驚き、個人的に気付かされ、
建築と音楽の共通点を感じた。ということなのでした。
例えば、月夜の桜をイメージした曲では、
月夜に照らされる桜の様子も勿論ですが、
演奏者の思いや、それを一緒に聴いている人たちの思い。
演奏者の頬を撫でる風、空気の温度、空の透明感、
空気を突き抜け空に上がっていく音、
を想像出来たように思えたのです。
これは、個人の勝手な想像であって奏者の伝えたいことと合致しているかどうかは分からないのですが、それだけの思いが込められているように思えたのです。
また今回感動した別の要素としては、
「空間のために作られた曲(構成)」が空間を満たしたのではなく、
「人々の思いがこもった曲(歌)」が空間を満たしていた、
ということです。
音の先に、人々の生活や物語が見えたことによって、
音のリアリティが増したということだったのかもしれません。
※これらの印象は、個人の想像によって、
美化され、強調されている部分も多分にあると思いますが。。。
※PHOTO
季節と時刻、空気感のある、産業と生活の風景。
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