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2011.07.09

■ 音楽の中に見えた何か

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音楽の向こうに見える空間

近頃、音楽と建築は、似ているのだなあ・・・。
と改めて気付かされる出来事が幾つか有り、
個人的にとてもエキサイティングな出来事でした。

一つは、カフェで、知人のチェロ演奏を間近で聴けた時。
もう一つは、あるイベントで薄暗い照明の中、尺八を聴いた時です。

両者とも演奏によって、
情景が浮かんできたのです。
かなり自分好みの。ね。

空気の温度、透明感、日差しの柔らかさ、月明かり、登場人物の感情
・・etc。
それは、曖昧なイメージではなく、
ある特定の時間を連想させた。
豊かな空間が見えたのです。

また、フレーズやリズムの一つ一つに絶妙な拘りが感じられ、
ゆったりとした、同じフレーズの繰り返しであっても表情豊か。
曲の合間にチラリと覗くワンフレーズだけで、
ググッと感情がわき起こる時もしばしばでありました。

全体の空気感から、
手に届く範囲のリアルな手触りまで。
細部に渡って世界が創り上げられている。

あー・・・! と自分のなかで気付ける何かがありました。
私がやりたいことはこれだったと。
多感な青春時代を、改めて思い出したかのようでした。

「空間」を創り出すと言うより、
「空気」を創り出す感覚。
そしてその空気感によって、感情を動かす。
そんな空間・メロディです。

建築は環境や与条件を読みとる必要もあり
思い描く完璧な空気感を創り出すことは
なかなか難しい。

しかしそれを超えて、一つの空気感、
感情を創り出すことができたら最高です。

※PHOTO
フランスのロンシャン教会で購入した絵はがきです。
硬く冷たい空間に賛美歌が響き渡った時の、高まる感情を思い出します。
集まった声の波のような高まりに、涙が溢れ、
こぼれないよう上を見上げていたものでした。
あれは何なんでしょう。
皆で声を合わせ、励まし合って生きようとする、
人のけなげさに心打たれるのでしょうか。
そこに自分を重ね合わせたのかどうか(?)


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