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2012.02.24

■ 実験的リノベーションプロジェクト

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ちょっと面白い、実験的なリノベーションプロジェクトをご紹介します。

関東出身、東京で長年勤務してこられた方が、
自然の豊かな大分県国東半島に、
段々畑付きの空き家を購入(Iターン)し、
最大で月に2回ほどそこに通いつつ、
地域の方とのコラボレーションを楽しみながら、数年後に移住。
農業や漁業を通じて地域に貢献したいという依頼者のための、
拠点作りのプロジェクトであります。

その活動の拠点となる住宅のリノベーション、
いや、段々畑も含めた敷地全体の大構想妄想リノベーションが、
地域の中でどのような役割を演じていくのか、担うことができるのか。
そこが私に問われているわけなのであります。

それで、何が面白いのかというと、
常に常識に捕らわれない動きをされる、施主であるKさん。
某私立医科大学で准教授をされているのですが、なんとその地位をなげうって、半農半漁の生活を楽しむことを決められ、漁師見習いという肩書きを名刺に刷り込み、船舶免許も最近取得されたという。とても面白い方であります。
趣味が高じて蓄積したお魚の知識を活かされ、現在お住まいの近所で、捌き方の講習まで開いてしまったという。

地域社会の中で、新しくて面白い動きをしようとする時、
この「常識にとらわれない」ということが、難しくも大切なのではないかと、私も思うところであります。どれだけ柔軟に妄想を膨らませ、現実のものとするのか! そこが私達のテーマであります。

そして、その他のキーになる登場人物もまた面白い方々です。

料理研究家であり、食品関係の様々な人々を繋ぐJさん。

Kさんの移住の切っ掛けとなった、元某国立大学の先生で、現在国東で農業を営みつつ、研究を続け、教育にも力を入れているHさん。
里山の新しい循環を探求されている方でもあり、
「木ならいくらでもあるから、改装に使ったら」と有り難きお言葉。
「それなら伐採・製材からやろう!」なんて話にもなっているとか。

施主Kさんは、実はカンナやノミも使えて、手先は器用で、大抵のことは自分でやれるとかという話しもあり。
私もカンナやノミに加え、チェンソーも使えるということで盛りあがりつつ。
国東は琉球畳みの産地ということもあり・・・etc.
普段の仕事の進め方には無い、様々なブレイクスルーができるのではないかと、こちらも面白がっているところなのであります。

ところで、手に入れた段々畑付きの空き家はどんな所かと言うと、
魚市場で、この計画をお喋りしていた時に、出会いから繋がって、直に交渉して手に入れられたもの。20mx10m程の段々畑が3段有る上に、温泉(冷泉を温める)まで付いていて、港まで坂を下って数百メートルという、妄想が止めどなく膨らんでしまう敷地なのであります。

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おまけに、大分の国東半島は、海と山が近く、魚が捕れると思ったら、イノシシも捕れるというように、海山両方を満喫出来る地形になっているのです。
そして大分空港も近い。1ヶ月前に予約すれば片道9千円台で行き来できてしまうという。職種によっては、都市と農村(穴場的観光地)との行き来を楽しむという生活も可能かもしれない。

とまあ、収集が付かないまま、一度区切りと致しますが、そんな実験的プロジェクトが動き出します。どんなことになるのでしょうか。お楽しみに。


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