« ■ 白と木の部屋 完成写真 | トップページ | ■ Garden »

2012.06.29

■ 住宅のアプローチ・構えの風景との関わり 第7回

さて、最期の事例紹介です。
スケールの大きな、景観的アプローチをご紹介します。

■ 事例8

アプローチのスケールを風景全体にまで広げた例です。
(勝手にそう思っているだけかもしれないのですが)

0801_510

0802510_2

遠くから見た様子は、鎮守の森を背後に控えた仁王門・鳥居のようです。

一度その姿に目が留まると、人は、道を右に左に振れながらも、
視線はずっとその姿を追ってしまうのではないでしょうか。

木立の間から、雪を頂く駒ヶ岳の勇姿を、目で追い続けてしまうように。

0803380

この家は、北側の山裾の窪地に「袋」状にはまり込んでいる、
「日影さん」とご近所さんから呼ばれる方の家です。
今までご紹介して来た立地形式に当てはまらないので、
なぜここに在り、北側を向いているのか、
不思議に思いながら、地図を見ていると、あることに気が付いたのです。
これは予想なのですが、この家は「地理風水」を取り入れているのではないかということです。

0804510

その地理風水とは、山脈のエネルギーは「地龍」となって尾根伝いに走り、その山脈が地中に潜り込む寸前の所に「穴(けつ)」と呼ばれる窪地(気の溜まり)が在るのだというもの。
その窪みにエネルギーが溜まるというわけなのですが、それを守る「護砂」と呼ばれる山脈が左右を囲み、「前面に川が流れている」場所が、建物を建てる場所として最も良い場所であるという内容です。

航空写真を見てみると、なんと、ほとんどバッチリのように見えます。
このお宅が、鎌倉から来られた方で、文化財に指定されている観音像を所有されているという事実も、その考えを裏付けているような気がしています。
(気がしているだけかもしれないのですが)

北側を向いていることだけが気になっていたのですが、
第2回でお話しした、
屋根が茅葺きの時代には、防風を優先して山の北側の裾に家を建てるのが一般的だった、ということが関係しているのではないかということで、納得。
日当たりよりも、地勢を優先した事例と言えるのではないでしょうか。

風水的に良い場所や、水利や防御との関係の中で合理的に考えられたものは、
同時に「見栄え」も良いということは、やはり驚きなのであります。

以上で、詳細な事例紹介はこれで最期となりますが、
その他の事例を含めて、類型集としてまとめてみました。

■ アプローチの類型

第1回の写真集に登場する事例や、
その他の事例を、配置図でご紹介します。

0805510_4


いかがでしたでしょうか?
お伝えしたいことは他にも有りますが、
次回、そろそろまとめに入りたいと思います!







●住宅のアプローチ・構えの風景との関わり プロローグ
●住宅のアプローチ・構えの風景との関わり 第1回
●住宅のアプローチ・構えの風景との関わり 第2回
●住宅のアプローチ・構えの風景との関わり 第3回
●住宅のアプローチ・構えの風景との関わり 第4回
●住宅のアプローチ・構えの風景との関わり 第5回
●住宅のアプローチ・構えの風景との関わり 第6回
●住宅のアプローチ・構えの風景との関わり 第7回 ←今ここ
●住宅のアプローチ・構えの風景との関わり 最終回 





 


●●● ←Click here please. Thank You !



▲このページのTOPへ戻る ____________________________________________________________________________________________________________________________ Kazuro Otsubo Architects  大坪和朗建築設計事務所
copyright(C) Kazuro Otsubo Architects All rights reserved.

 

|

« ■ 白と木の部屋 完成写真 | トップページ | ■ Garden »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ■ 白と木の部屋 完成写真 | トップページ | ■ Garden »