■ 人が集まれる広場のデザイン
先日参加した、
天草高浜フィールドワークのワークショップで
時間内に即興で描いた広場のスケッチ。
(赤いボールペンと赤マジック)
私たちのチームは実務者が集まったので、それぞれの担当を決めてからは、各自がそれぞれの意思に基づいて黙々と進めるという形となった。
限られた時間の中で、いかにイメージしやすい事例を示してあげられるかということを目標にした結果でした。
内容は、役場跡地の広場の有効利用+町中再生
『今では、人々が集まる機会も少なくなった。日常の場所として、皆が集まれる広場にしたい、観光の拠点としても考えてほしい』というSTさん他その後ろに控える街の皆さんの要望に答えるための広場。
海やそれにつながる小川が印象的な町。
小川・広場・広場の後ろに控える神社・そこからの海の眺望を一連の流れに
組み込んで魅力的な、街の中で有効に働く広場とするための提案でした。
海や川との繋がりを強化し、木を植えて木陰をつくる。その木は、人の集まる場所には欠かせない桜、川と言えば土手と緑、木々の下には小径とベンチ、土手から傾斜する広場は傾斜して観客席にもなり、様々な祭りや活動を想定する。建築は、舞台・市場・祭事・ステージなど様々な用途に使える「大きな屋根」。建築は様々な活動を受け入れる器であればよい。そんなイメージ。
時間が無くSTさんの要望に応えられたか検証する時間は無かったけれど、
STさんが肩をたたいてニコニコしながら声をかけてくれたところを見ると、
それなりに要望に応えられたのではないかと感じた。
私達が短時間で形にしたことはほんの一例に過ぎない。
どんな形でもいい。
このイメージスケッチから思い描ける様々なアクティビティを実現するために
少しでも地域が前進してくれることを切に願うのであります。
※ 広場の活用といったとき
仮設的な使い方ももちろん有ると私自身思いましたが、
この環境を見たとき、自分は仮設でないものが欲しいと直感的に思いました。
この直感に素直に従えば、資金が限られていても皆で力を合わせて、仮設でない拠り所を作りたいという気持ちは、理屈ではなく、人の中にある感情なんだなあと感じた。
私達が提案したことは、ハードという環境だけれど、スケッチを見て頂ければ分かるとおり、人々のソフトを想定した環境づくり、ソフトを誘発する、様々なソフトを寛容に受け入れる、大らかな器をイメージした物なのです。
建築あるいは環境はそういうものだ改めて感じた出来事。
夕日を望む海
海から川へ
川へ降りる階段
小川と住居 いい味出してます。
川沿いに干される洗濯物
合流地点
旧役場広場と小川。奥には神社と鳥居。
広場中央
広場から上田家入り口が見える
神社からの眺望(海)
神社からの眺望(山)
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Kazuro Otsubo Architects 大坪和朗建築設計事務所
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