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2018.01.27

■ 駅舎デザインの提案 - 2

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前回 に続き、

京王線連続立体交差事業 駅舎デザインの提案に、

参加した際の、私達の提案です。

『人・緑・歴史を繋ぐ “橋”』

駅周辺の緑豊かな環境を駅を介して繋ぐことで、

分断された緑、人の流れ、歴史を繋ぐ “橋” となる駅 の提案。

 

代田橋には, 和田堀給水場・玉川上水緑道など、

古くから “水道” に関わる緑地がある。

新しい駅は, その貴重な都市環境にスポットライトを当て,

ガラス張りの高架駅からはそれらの風景を眺めることができ,

 

周辺の緑地を視覚的に繋ぐ。

また, 駅舎のデザインに周辺の環境や歴史を取り込む(下記参照)

ことによって駅を特徴付け, 利用する人々に街や駅の魅力を伝える。

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代田橋周辺には, 古くから “水道” に関わる緑地があり,

駅を介してそれらの周辺環境・緑地を繋ぐ。

更に, 新しい親水広場を緑道沿いにつくるなど,

緑地方面からのアクセスを強化できたら良いと考える。

 

【高架のデザイン】

駅周辺の広場や給水所から見える部分について,

アーチ形状として柔らかな, 人や街に馴染みやすい形状とする。

また, 表面には煉瓦タイルを貼るなどして,

ゆずり橋 など “水道” や “水道橋” のイメージとも繋がりのある素材感を与える。

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“水道橋” を思わせる柔らかいアーチ形状の高架の上にガラス張りのホーム。

ガラス上屋の内部に鉄骨アーチが見えている。

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風景に馴染む高架イメージ(スペイン アンダルシア地方)

 

【ホームのデザイン】

周辺の環境・緑地をつなぐガラス張りの箱。

目隠が必要となる部分は曇りガラス等として透明度・遮蔽度の調整が可能とする。

構造は古レールのアーチ構造をイメージさせる細身の鉄骨構造として

“水道” に関わる歴史とも繋がる土木的なデザインとし,

歴史の奥行きを感じさせるデザインとする。

全体のデザインの印象としては “レトロ - モダン”

 

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ガラスで囲まれた駅のホームからは、

ガラス越しに周辺の緑・街並みが見え、街の特徴や歴史がわかる。

構造は細身の鉄骨のアーチが連続した空間。

“水道” から連想される土木的なデザインが街の歴史を伝える。

 

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ホーム架構検討スケッチ - 1: 細身の鉄骨の架構検討

 

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ホーム架構検討スケッチ - 2: 階段部分の架構バリエーション

 

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ホーム架構検討スケッチ - 3: 基本となる架構イメージ


以上は、ホームが中央で、線路が外側に有るタイプの提案。

以下は、線路が中央で、ホームが外側に有るタイプの形状検討。

周辺の緑地を取り込む形状とし、

ホームに人の溜まりを設けることができる計画となっている。

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■ 駅舎デザインの提案 - 1 (既存状況)

■ 駅舎デザインの提案 - 2 (提案)

■ 駅舎デザインの提案 - 3 (意見)

古レール架構の駅

 

 

 

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Kazuro Otsubo Architects  大坪和朗建築設計事務所

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