■ 駅舎デザインの提案 - 2
前回 に続き、
参加した際の、私達の提案です。
『人・緑・歴史を繋ぐ “橋”』
駅周辺の緑豊かな環境を駅を介して繋ぐことで、
分断された緑、人の流れ、歴史を繋ぐ “橋” となる駅 の提案。
代田橋には, 和田堀給水場・玉川上水緑道など、
古くから “水道” に関わる緑地がある。
新しい駅は, その貴重な都市環境にスポットライトを当て,
ガラス張りの高架駅からはそれらの風景を眺めることができ,
周辺の緑地を視覚的に繋ぐ。
また, 駅舎のデザインに周辺の環境や歴史を取り込む(下記参照)
ことによって駅を特徴付け, 利用する人々に街や駅の魅力を伝える。
代田橋周辺には, 古くから “水道” に関わる緑地があり,
駅を介してそれらの周辺環境・緑地を繋ぐ。
更に, 新しい親水広場を緑道沿いにつくるなど,
緑地方面からのアクセスを強化できたら良いと考える。
【高架のデザイン】
駅周辺の広場や給水所から見える部分について,
アーチ形状として柔らかな, 人や街に馴染みやすい形状とする。
また, 表面には煉瓦タイルを貼るなどして,
ゆずり橋 など “水道” や “水道橋” のイメージとも繋がりのある素材感を与える。
“水道橋” を思わせる柔らかいアーチ形状の高架の上にガラス張りのホーム。
ガラス上屋の内部に鉄骨アーチが見えている。
風景に馴染む高架イメージ(スペイン アンダルシア地方)
【ホームのデザイン】
周辺の環境・緑地をつなぐガラス張りの箱。
目隠が必要となる部分は曇りガラス等として透明度・遮蔽度の調整が可能とする。
構造は古レールのアーチ構造をイメージさせる細身の鉄骨構造として
“水道” に関わる歴史とも繋がる土木的なデザインとし,
歴史の奥行きを感じさせるデザインとする。
全体のデザインの印象としては “レトロ - モダン”
ガラスで囲まれた駅のホームからは、
ガラス越しに周辺の緑・街並みが見え、街の特徴や歴史がわかる。
構造は細身の鉄骨のアーチが連続した空間。
“水道” から連想される土木的なデザインが街の歴史を伝える。
ホーム架構検討スケッチ - 1: 細身の鉄骨の架構検討
ホーム架構検討スケッチ - 2: 階段部分の架構バリエーション
ホーム架構検討スケッチ - 3: 基本となる架構イメージ
以上は、ホームが中央で、線路が外側に有るタイプの提案。
以下は、線路が中央で、ホームが外側に有るタイプの形状検討。
周辺の緑地を取り込む形状とし、
ホームに人の溜まりを設けることができる計画となっている。
<< 関連記事 >>
■ 駅舎デザインの提案 - 1 (既存状況)
■ 駅舎デザインの提案 - 2 (提案)
■ 駅舎デザインの提案 - 3 (意見)
■ 古レール架構の駅
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Kazuro Otsubo Architects 大坪和朗建築設計事務所
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