■ 駅舎デザインの提案 - 1
昨年の夏、
参加しました。
私達のようなプロが参加する場所かどうか不明ですが、
周辺に親しみ、そこそこ長く住む者として、提案しないわけにはいきません。
ということで、子供と並んで、夏休みの宿題として取り組んだ次第です。
提案する駅は、
代田橋・明大前・下高井戸・桜上水・上北沢・芦花公園・千歳烏山
の7駅から選んで良いわけですが、
その中から親しみの有る代田橋駅をピックアップしました。
なんと言うか、昭和のような雰囲気も残る、穴場的な風情のある代田橋、
独立時に事務所物件を探した駅でもあります。
さて、代田橋駅周辺について少しご案内。
私達が目を付けたことは、
代田橋駅周辺は和田堀給水所や玉川上水緑道等の緑地に恵まれているのですが、
「裏」の方に位置づけられていたり、迂回する井の頭通りに隔てられて、
街の中であまり活かされていないように感じていたことです。
古くからの町の機能、歴史、そこにしかない環境、
それらを「駅舎」によって繋ぎ、
町の顔にした方が良いのでは(?)という提案です。
下は駅周辺の玉川上水緑道。
せっかく恵まれた環境を持ちながら、 「裏」になってしまい、
ほとんど人が通っていません。もったいない。
駅より北側の緑地と小径。
向かい側の敷地は、駅の高架化に伴って用地整備中の模様。
どうせなら、橋でも渡して、駅にアクセスする広場にたらどうだろう。
緑のトンネルを抜ける感じなど。
玉川上水緑道から見える、代田橋駅の下りホーム。
和田堀給水所から笹塚・新宿方面へ供給するために
玉川上水道の上に渡された水道管の脇に有る「ゆずり橋」
親水広場的に整備されていて良いのですが、
少々薄暗く、人も時々しか通らない。もったいない。
そして、次は和田堀給水所。
丸い施設を含んだ大きな四角い敷地部分です。
今は工事中で絵にならないのですが、
「和田堀給水所 紅葉」などで google 画像検索すると、
良さげな写真が見つかります。
また「和田堀給水所建替に伴う街づくり誘導指針.pdf」
というのも見つかるのですが、駅前の多少 オープンな緑地として整備される模様。
あの複雑に曲がりくねる井の頭通りも解消される模様。それはいいですね〜。
(豆知識ですが、井の頭通りは、この給水所から供給される水道道路だったそうで、
それで、井の頭通りが給水所を串刺しにするような形になっているのです。納得。)
水道道路とか掘り下げると結構面白いのですが、
こういう歴史のレイヤーにスポットライトを当てると、面白いと思うのです 。
こういった、他の駅には無い地域地域の顔になる施設に駅を開き、
もっとオープンな楽しい駅にできないかと考えてしまうわけです。
追伸.
余談ですが、、、
玉川上水緑道が、井の頭線の上を飛んでいるの知ってます?
明大前駅の少し北、遊歩道が大きな水道管を挟む形で飛んでます。
都市のインフラは面白い。
●●● ←Click here please. Thank You !
▲このページのTOPへ戻る ____________________________________________________________________________________________________________________________
Kazuro Otsubo Architects 大坪和朗建築設計事務所
| 固定リンク
「■y. WORKS・PROJECTS」カテゴリの記事
- ■ ブログが 別の場所 に移転しました(2020.10.28)
- ■ 自然に「迫る」建築 - 計画編-(2020.10.28)
- ■ 自然に「迫る」建築(2020.10.26)
- ■ 北欧風カラーの外壁塗装(2020.10.04)
- ■ 中学生!からの取材(2020.09.12)
コメント