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2018.03.05

■ 和・洋・現代感覚のバランス

「和・洋・現代感覚」
のバランスをどのあたりで取るかというのは
意外と、小さなさじ加減で変わってくるもので、
CGで屋内空間に入り込んで、
足したり引いたりの検討をおこないます。

特にセオリーというような手法は無いので、
物件ごとの空間のプロポーションに合わせて、
感覚的におこなっています。

私達は物件ごとに、
「型にはまらないバランス」、「様々な要素を含むバランス」
を目指しているため、いつも頭を悩ませています。

今回の事例は、
「和的な要素は好きで、
洋では無いが、いかにも和というわけでも無い。
かといって、シンプルでつるっとした綺麗な物にしたいわけでもなく、
ザックリと無骨な良さを出していきたい」
という、そんな感じを目指していると思います。

その検討プロセスをご紹介。

障子を使えないかというご要望に対して、
いろいろ工夫をしてみています。

Phh01_3or_l8630


01.障子を設け、天井の構造を見せたバージョン

天井を外し、構造を見せて、障子を付けて・・・・
一通り組み上げ、質感を与え、レンダリングを開始・・・・・
そしド〜ン。

わお! これは古民家だ! (※注 古民家好きとしてのコメント)

バランスは良いと思いますが、目に見えている部材が多く、
都市型住宅としては、いくぶん「濃い」ような感じもします。

前回の記事でも書きましたが、
私は建築の主要な構成要素である「構造」を出すのが好きで、
それが上手く出せる機会は無いかといつも検討しています。

ですが、この構造を見せるというのも、意外と難しいもので、
構造を見せる面積や、空間の様式にもよって、
「濃い」空間になりますね。

あまり濃い空間になると、
微妙なニュアンスのコントロールが難しい。

個人的に、これはこれで好きなのですが、
やはり、「地域感覚・時代感覚」というのがあって、
あそこの、このお客さんには違うかな(?)
というような部分を調整して行きます。 

Phh01_3or_l8630_2


02.天井を梁間に付けたバージョン

01.の天井の梁と梁の間に天井材を張ってみます。
おお、さっきよりずいぶんシンプルになりました。
ちょっとの違いでだいぶ雰囲気は変わります。

次に見えてくるのは障子。
しかし、障子というのは、機能的、意匠的な魅力があるのですが、
空間を「和」に決定づけてしまうものだなあと、いつものことながら感じます。

※もしかすると、格子の割り付けと、格子の色を濃色に調整することによって、
「和」を抜け出すこともできるかもしれませんが。(別途検討)

次に、障子を現代的にアレンジすることも考えます。

Phh01_3or_l8630_3


03. 障子ではなく、プリーツスクリーン等を想定。
おお、また更に良い感じ。
下はその別アングルから。

Phh01_3or_l6630


だいぶ洗練されてきました。

洗練されて見える状態のものに味付けするのが、
やはり良いのかなと、こういったプロセスを経て改めて思ったりします。
個性や無骨な感じは、これをベースに
素材感の方で付けて行けるのではないか感じます。


と、こんな感じで
何となく手応えをつかめたところで、
また別の検討に移っていきます。




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