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2018年11月

2018.11.21

■ 駅舎デザインの提案 - 3

さて去年の夏に提出した 駅舎の提案 について、
京王線立体交差事業 駅舎デザイン の 続報 が出ています。
京王線の7駅 (代田橋駅・明大前駅・下高井戸駅・桜上水駅・上北沢駅・芦花公園駅・千歳烏山駅)のうち私達が提案したのは、代田橋駅でした。

その提案した意見を参考にとりまとめた世田谷区の考え方を
東京都及び京王電鉄に要望書として提出され、
その要望書を参考に作成された駅舎デザイン(案)が
京王電鉄より提示されたとのこと。それがこちらの画像。

Matidukuritushin172630京王線沿線まちづくり通信第17号  より抜粋。CGは京王電鉄のもの。

おお~。私達の要望が結構反映されているようです。
「事業者への要望」・「デザインのポイント」は、
私達が提案したものとさほど違いません。
提案したコンセプトが大枠採用されたというのは、
自分たちの感覚がまあ間違っていないのだなあということであり、
まず、うれしい事です。

そして、全体としてのデザインですが、
各駅停車駅としては、上出来すぎる風格です。
本当に、各駅停車駅をここまで攻めるのだろうか・・・。
このクオリティで完成するとしたら、ビックリ。凄過ぎです。
まあ、現時点ではあくまで提案ということなので、
クオリティの高さについては、良かったということで、次に行きましょう。

ただ一つ、なるほど~そうきましたか~と感じるのは、
(ちょっと違う感じがするな~という意味です)
「玉川上水の流れを感じさせるデザイン」が、
サッシの方立てと縦ルーバーが波打っているデザインで処理されているところ。
少々「懐かしい土木」的な解釈なのかなあ・・・、といった印象です。
この、「水をイメージさせる波形の形状」は、
昔から有る水を表す「記号」に近いものではないかと思います。
神田川等の手すり等に使われている種のもの。

Img_2812cut

神田川の手摺り。我が子が左に居るので、
そこはカットして手摺りのみの表示です(^^) 。

川の手すりなら、気にも留めないのですが、
駅のファサードに落とし込むには、少し大味なデザイン?
いえ、もちろん提案された上のCGの処理も、決して悪くはなさそうです。
むしろ、良くまとめてある感じもします。
ただ、もう少し別の方法で表現できないだろうか。

いえ、もちろん、わかるんですよ~。
玉川上水という水道のイメージを建築に持たせようとする時、
私達は「懐かしさもある土木的な構造(例えば古レール風の構造体※)」
で表そうとしたのですが、
そこを違う方法で取り込もうとして、悩んでくれたんだと思います。
でもちょっと時間が足りなかった・・・的な感じでしょうか。

下に、私達が古レール風の構造体を提案した理由をまとめます
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古レール風の構造体で表したいこと:

多く流通している小径の材で組むことにより、
普及性が有り、もしかすると経済的。
(※現代では手間=人件費の方がお金がかかるため、
直結はしないと思いますが、可能性として)
構造フレームのスケールを小さく見せることで、
より人に近い、親しみの有るスケールにできる。
鉄骨を曲げた曲線は、人の手を感じさせ、また美しくもある。
上記のような良さが垣間見えた「古レールの構造体」の現代版を作ることで、
駅をより人に親しみやすいものとする。
また、その構造体は土木的なイメージを想起させ、
水道やそこに架かる水道橋のイメージにも近い。

これについては、また次回。
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デザインを「記号」で処理してしまうのは、
直接的ですし、少し表層的に感じます。
もう少し深く掘り下げた形で街のイメージを表したいところです。
直喩ではなく隠喩と言えばわかり易いでしょうか。

そこのデザイン処理の方法は、
結構大きな要素なのではないかと思っています。


※ あわよくば設計は私達に相談頂ければ〜と思っています(^^)。

 土木系の研究者・景観設計・デザイナーとのチームも組めるかと思いますので。
 以下、勝手にJV(ジョイントベンチャー)。

 ・総括アドバイザー:国士舘大学 二井研究室 二井氏
 ・景観設計:株式会社 EAU 崎谷氏
  ・街路灯,ファーニチャー設計:NAGUMO DESIGN 南雲氏
 ・交通計画アドバイザー:東京大学 羽藤氏
 ・建築設計:弊社 及び 設計チーム

  また、玉川上水道との親水広場を整備する場合は




上記は、GSデザイン会議:GROUNDSCAPE DESIGN INSTITUTE のメンバーです。



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