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2019.06.20

■ 風景の継承はアイデンティティーを強くしないのかどうか

昨日、GSデザイン会議の総会+車座会に参加してきました。


災害復興に際して、景観(風景)に何ができるのか
ということについて議論が行われた際、
恩師内藤廣氏の疑問
「風景は、国や地域を強くしないのか、安定に寄与しないのか・・・(意訳)」
というような内容だったと思いますが、その呟きに共感する部分があり、
私もかねてより思っていることを再度思い起こした次第です。

一つ私の小さな経験談なのですが、
私がヨーロッパの一人建築視察(超貧乏旅行)に行った際、いろいろな旅行者(若者)と話した時のお話までさかのぼります。

ヨーロッパの美しい都市や建築にいくら憧れるところが有っても、やはり、世界の中で日本人が勝負するとしたら、日本人であることを軸に据えることしかあり得ないと言うか、それが自然と言うか、むしろそのことによって差別化できる、アイデンティティを主張することができる、ということに思い至るわけなのです。対等に語り合うためには、まず、しっかりと日本のこと、歴史・文化などについて知り、意見を持ち、しっかり「日本人」であることが求められる。と言うか、そうした方が良いのではないか、と感じたのです。だから、他国の美しい風景に憧れている場合じゃない、日本を誇りの持てる美しい場所にしなければ! と私自身思ったわけなのです。日本に帰って、日本の文化・歴史・芸術をもっと知りたい、知らなければと、逆にそう思って帰ってくるはめになるのです。向こうの人は結構日本に興味がある。その日本について、街並みや風景についても、自信を持って、誇りを持って話せたら、それはそれで価値のあることだと思うのですよね。他国と陸続きの大陸では、自らのアイデンティティについて自然と考えざるを得ない環境なのだと考えます。日本全体、世界全体が陸続きのようなグローバルな状況では「アイデンティティ」をより強く持っていることが、必要というか、持っていて損はないというか、持っていたいと思うわけなのです。

折に触れて自らの「アイデンティティ」を確認することは、
強い個人をつくるために、不可欠なのではないかと思います。
それは地域においても同じ事なのではないかと。

その、しっかりした、ぶれない個人の「アイデンティティ」の形成の過程において、
個人の中に刻まれた「風景」が、結構大きく関わっているのではないかと感じているのですが、皆さんにはそんな経験は無いものでしょうか。
風景を大事にする理由として、その1つだけでも、十分説得力を持ちうるのではないかと思っているのです。


※ という私のアイデンティティは、時にブレブレです(^^)。だからこそ、そう思うわけなのですよね。



>次回に続く。

 

 

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Kazuro Otsubo Architects  大坪和朗建築設計事務所

 

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