カテゴリー「■x1. ヨーロッパ建築考 - フランス」の5件の記事

2008.04.26

■ 存在するための形

Abbeye_du_thoronet_600

Abbeye_du_thoronet2_600

フランス南部プロバンス地方の、
人里離れた地にひっそりと建つ、ル・トロネ修道院。

装飾類を一切排し、
建築物が「存在するための形・物質」そのもので構成される空間。

「プリミティブな形」 と 「光と影」 と 「質感」 のみが空間を形づくっている。

光の陰影と質感が生み出す繊細さと、
構造物的な力強さが際立つ、
とても印象的な空間。



●●● ←Click here please. Thank You !



▲このページのTOPへ戻る ____________________________________________________________________________________________________________________________ Kazuro Otsubo Architects  大坪和朗建築設計事務所
copyright(C) Kazuro Otsubo Architects All rights reserved.


| | コメント (0)

2007.06.17

■ パリ夕景

Paris_sunsetre

フランス、パリの最終日、

スペインへの夜行列車を待つ間、夕暮れのセーヌ川沿いを散策したときの写真です。

夕日の中に映し出される街並みや、シンボリックな建築のシルエットは、
とても美しいものでした。

そこへ、一筋の飛行機雲が。。

中世から続く伝統的な建築群と、
夕日に照らされて銀色にきらめくジェット機が、
新旧の対比を生み出している。

とても不思議な、印象深い瞬間でした。

 

Paris_sunset_templere


●●● ←Click here please. Thank You !

▲このページのTOPへ戻る ____________________________________________________________________________________________________________________________ Kazuro Otsubo Architects  大坪和朗建築設計事務所
copyright(C) Kazuro Otsubo Architects All rights reserved.


| | コメント (0)

2007.05.24

■ 水のある広場

2re

1回目のフランス/パリで私が見たものは、これと言って特別なものではなく、
皆さんが見るものを見、皆さんが感じるように感じてきました。
そのため、特筆すべきは特に無いのですが。

そのなかで、とても思い出深い場所が1箇所。
それは、パリ、ルーブル美術館を少し凱旋門方向へ歩いた場所にある水盤です。

ここは子供から大人までが、日が暮れるまで、豊かなひとときを過ごす広場です。
大人はベンチに座ってくつろぎ、子供はヨットを浮かべて遊ぶ。
私も、ここで小一時間の間座りました。
高い空にまぶしく揺らめく雲と、子供達の楽しそうな声。
語り合う老夫婦。ささやき合う恋人達。

都市の中心部で、子供から大人・老人までが一緒になって遊ぶ広場を、
私はあまり見たことが有りません。

気持ちの良い場所に、老いも若きもそろって楽しんでいる。
それが生み出す楽しさ、心地よさがありました。
ずっと座っていたい場所でした。

1re


●●● ←Click here please. Thank You !

▲このページのTOPへ戻る ____________________________________________________________________________________________________________________________ Kazuro Otsubo Architects  大坪和朗建築設計事務所
copyright(C) Kazuro Otsubo Architects All rights reserved.


| | コメント (0)

2007.02.21

■ 心の奥底に触れる建築

Notordam1re

建築は人間が求める物の象徴でもあります。
人間が求める物の奥深くに関わるものです。
人間の根元的な部分に触れる建築がつくれればと、いつも考えています。
なかなか難しいですが、そんなことができたら最高ですよね。

ヨーロッパを旅している間ずっと考えていたことは、
日本の空間と西洋の空間の違い、
日本の文化と西洋の文化の違いです。

教会に入ると、否応なしに気分が高揚します。その圧倒的な空間に魅了されるのです。
賛美歌が聞こえてこようものなら、鳥肌が立って、体全身が感動に包まれます。
この圧倒的な空間は、自分の上にある(かもしれない)、「大きな何か」を感じさせずにはいられません。
私のように特に信じるものを持たない人間でもその可能性を考えてしまいます。

教会を後にする度毎に、日本にこういう感覚を起こさせる建物が有っただろうか、なぜ日本には無いのだろうか、と思ったものでした。なんでだろう。。。。。
日本にも勿論圧倒的な空間というのは有りますが、圧倒する加減が違うような気がしたのです。

その理由としてよく言われるのは、
「西洋の建築の空間は、立体的で、絶対的な中心が設けられる。」
「日本の建築の空間は、どちらかというと平面的で、絵巻物のように展開する。」
ということです。
これらのことは、信仰に基づくといわれ、信仰はそれが生まれた風土や環境や文化に基づくと言われています。
風土のや自然環境の違いから来る、信仰や人々が求める空間については、いろいろと本が出ていますので、皆さんも読んでみて下さいね。

※写真はフランスはパリ、ノートルダム大聖堂。最初に訪れた教会なので、空間に圧倒され、上ばかり見ていました。

 

Notordam2re_2


●●● ←Click here please. Thank You !

 

▲このページのTOPへ戻る ____________________________________________________________________________________________________________________________ Kazuro Otsubo Architects  大坪和朗建築設計事務所
copyright(C) Kazuro Otsubo Architects All rights reserved.


| | コメント (0)

2007.02.17

■ 絵になる街並みと人々

Europe01re

私が初めてヨーロッパを旅する前は、
ヨーロッパの人々が、現代の服装をして、中世から続く石造りの建築物の中を利用しているイメージを描くことがなかなかできませんでした。
本当なのか?どのように?どんなふうに?といった感じです。
日本では、戦争や大地震による火災を経て、基本的には、建築はほとんど、現代的なものです。現代の素材からつくられた建築を、現代人が利用している。
それが当たり前のことだと思っていたのです。

ところが、行ってみるとそれは本当でした。
古い石造りの建築が立ち並ぶ街を、現代人が現代の服装をして歩いている。
そして違和感なく調和している。
日本でこれが有り得るとしたら、日本全国京都のような街並みや城下町を、現代人が、着物ではなく、カラフルな洋服を着て歩いて、ショッピングしている状態。
その風景にマクドナルドが紛れ込んでいる状態です。
は〜、なるほど、こんな感じなのかと、納得したものでした。

写真は、まず最初に訪れた場所。フランスはパリのノートルダム寺院の近くの広場で、地下鉄の出口の階段を出て最初に目に入ってきた建物です。なるほど!!!です。
そういう意味で、印象に残る一枚の写真です。絵になってます。
全てが絵になる、と言ってもいいかもしれません。
そこが現代の日本の建築事情と違うところの一つでもあります。
このことをきっかけに何を考えたら良いのでしょう、皆さんも考えてみて下さい。



●●● ←Click here please. Thank You !



▲このページのTOPへ戻る ____________________________________________________________________________________________________________________________ Kazuro Otsubo Architects  大坪和朗建築設計事務所
copyright(C) Kazuro Otsubo Architects All rights reserved.


続きを読む "■ 絵になる街並みと人々"

| | コメント (0)