カテゴリー「旅行・地域」の34件の記事

2009.10.09

■ GS連続シンポジウム2009 - 沖縄 竹富島

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まちづくりシンポジウムのご紹介です。

GS連続シンポジウム2009
『まちづくりへのブレイクスルー・このまちに生きる』
第3回『うつぐみの心が紡ぎだしたもの、育ててゆくもの-沖縄 竹富島』

日時:2009年11月13日(金) 16:00~19:00
お気軽に参加してみて下さい。

以下、元HP抜粋

■ 趣旨
まちづくりは、複合的な事業であり、トータルな空間づくりが求められます。そのためにはコラボレーションという体制づくりが必須と考えます。しかし、まちづくりには様々な制度や限られた予算、旧態然としたしがらみなどの制約が存在しています。これまでに実現した良い事例は、いわばそれらと悪戦苦闘してきた証であり、そこには今後に通じる知恵が数多く存在しているはずです。こうした知恵の共有化はまちづくりに携わる人間にとって重要な課題です。GS デザイン会議は知恵の共有化に向けたシンポジウムおよび出版を企画し、各地で孤軍奮闘している行政や実務設計に携わる方々、市民、学生へと広く情報を発信します。

 シンポジウムでは、会場にプロジェクトに関わる方々をお招きし、まちづくりの現場の問題に対する本音の話を引き出し、現実の制約のなかで、どのような人 がどのような役割を果たし、最終的にどのような空間に結実したのかを手がかりにして、今後のデザイン戦略、まちづくりを議論することを目的とします。

● 詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.groundscape.jp/sympo/091113/

● GSデザイン会議
http://www.groundscape.jp/



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2009.10.07

■ Europe11 シエナの路地

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肌寒い季節になると、
毎年思い出す町シエナ。
半袖にパーカーを引っ掛けて、
小雨が降る町を1日中ウロウロしたものでした。

9月下旬から10月初旬という季節は、
格安空港券で1ヶ月ほどの旅に出ると、旅の終わりにはこの季節となります。
秋になると思い出すヨーロッパ。
オシャレなようで・・・
なんのことはない、
オフシーズンに貧乏旅行をしたものだけが持つ記憶かもしれません。
しかし、逆にそれが印象深いのです。

秋の肌寒さ = 旅の終わり季節 = 旅の記憶

さて、前置きが長くなりましたが、
雨が止んですぐの湿っぽい路地。
なんだか、記憶に残る寂しさです。

秋の雨上がりの路地を、いつかまた、さまよいたいものです。



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2009.07.10

■ 地域資源をネットワーク化する

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「かずさの地域資源をネットワーク化する」
シンポジウムが、先月末に千葉県木更津で行われ、行ってきました。

アクアラインに関わる方、木更津海苔漁師、久留里からイベントを起こしつつ地域を盛り上げようとしている方、不動産関係の方、農業経営者などがパネラーとして参加した。

上総(かずさ)とは千葉県の中-南部地域のこと。
私の地元、「君津」を含んだ地域であります。

な〜んだ上総か。というなかれ、
地方の持つ問題は日本全国津々浦々、
全国共通であります。

以前よりブログで書いていましたが、
私の好きな地域であり、それ故に非常に気になる地域なのです。
海も山もある東京にも近い、のんびりのどかで美しい場所でありながら、
なんだか・・・上手くいかないようなのです。

何故上手くいかないのか、どうしたら上手くいくのか、
どうしたら、美しい風景を保ちつつ豊かな地域・街を作っていけるのか。
そんなことが、ずっと頭の片隅に引っかかっていました。

木更津の海苔漁師と知り合い、氏の講演するシンポジウムには幾つか参加しました。
築地で開かれた「海・山・川を繋ぐ」というシンポジウムにも参加しましたが、
これは結構目から鱗で新鮮でした。それはこういうお話です。

今沿岸漁業が危機的状況にある、沿岸の海を豊かにするには、
川から流れる水が大きく関わり、川の水を綺麗にするには山の整備が大きく関わる。
海を再生させるには山の整備が大切、と言うお話でした。

海・山・川という、一見余り関わりが無さそうに思えるものが、実は深く関係し合っている。それを改めて繋いでいこうという試みでした。

この話は、海・山・川だけの話ではなく、様々な事柄に当てはまるのだと思う。
今まで、普通に切り離されていた(ように思われる)分野の違う様々な事柄を、
再び繋いでいく作業が、今、様々なところで始まろうとしている。

そんな動きが目に見えるのは、なんだか楽しいことなのです。

●木更津の海苔漁師 きんのり丸さんのHP
「きんのり丸の漁師生活29年」http://kinnori.jugem.jp/

飲んだくれているのでは有りません。
あることを成そうと、身を粉にして飲んでいるの(だそう)です。(^^)
よ〜く見て下さいね。東京湾の写真もとても美しいですよ。

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2009.05.15

■ 旧玉川上水道

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笹塚駅から
事務所までの途中を流れる
旧玉川上水道。
川面を菖蒲が覆う。

写真を撮ってやろうと思いながら
2日間、カメラを持たずに通り過ぎた。
少し雑草に埋もれ始めた。



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2009.04.26

■ GS連続シンポジウム2009 第2回 のお知らせ

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GS (Ground Scape)デザイン会議
2009年第2回目のシンポジウムが4月15日
に開催されますのでお知らせします。
実際に街造りで奮闘された方々の生のお話が聞けるので面白いですよ。
私も勉強させて頂いております。

このシンポジウムは、
広く一般の方々にも知って頂きたい内容ですので、
お気軽に参加してみて下さい。

 

以下、ホームページ転載。 ____________________________________________________________________________________________________________________________

■GS連続シンポジウム2009

『まちづくりへのブレイクスルー・このまちに生きる』
第2回『受け継いできたもの、受け継いでゆくもの-長野 小布施町』

○ シンポジウム焦点

(1)小布施の修景事業の概要と経緯
(2)30年が経過して現在の課題と未来への視線
(3)現時点で達成したものと住民の反応、変化、そして課題

詳細はこちらをご覧下さい↓
http://groundscape.jp

※GSデザイン会議(GS:Ground Scape)
分断されがちな土木・建築・都市・プロダクトなどの各分野を
総合的にデザインし、質の高い景観を創り出す活動。

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2009.04.24

■ 海と山を望む 田園の四季を楽しむギャラリー

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ん〜気持ちの良い田園風景 と 地面と一体化するコンテナ。

定期的に、新潟のM氏から手紙が届く。
M氏は独立して最初の仕事だった、海を望むゲストハウスを共に計画した石彫家。
彫刻・造園・セルフビルド建築と、石彫をはじめとした空間造りをされている。
石・鉄・木であれば何でも自ら作ってしまう、
パワフルで超個性的な方なのである。

今回は、半分地面に埋めたコンテナのギャラリーOPENのお知らせだ。
次なる拠点、展示ギャラリー(セルフ計画+ビルド)が完成したとのこと。

コンテナと言えば仮設的な扱いが多い中
土に半分埋めて芝を生やし、地面と一体的に見せるというのは面白い。
中はどんなになっているのだろうか。楽しみである。

メインのRC部分はまだ(のよう)ですが、ゆっくり気長にいきましょう。(笑)

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石彫家 村澤明生 murasawa akio 氏の仕事が5/2日より展示される模様。

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スペース野生 space No
海と山を望む 田園の四季を楽しむギャラリー

OPEN:5/2 - 5/10 , AM10より日没まで

連絡先: 

空・野 村澤明生
住所:949-1344 新潟県糸魚川市鬼舞2238
T/F:025-561-4056

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海と山があり、日本海側も5月は草花も爽やかな季節。
日本海の風と自然にふれつつ、物思いにふけりたい方にはお薦めの場所。
少し遠いですが、googleで検索すれば一発で発見できます。

参考↓
http://www.otsubo-archi.com/works/atelier_m.html

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2008.11.19

■ 都市の川は意外に面白い

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地方に向かう電車の中から川を見かけると、
その土手の上を無性にサイクリングしたい衝動にかられる。
舗装路よりは、雑草に埋もれそうな砂利道がいい。

しかしそうはいっても、そこまで自転車を持っていくとなると、
道中の道のりがつらそうである。
ということで、ちょこちょこと近場の川を少し散策してみる今日この頃。


近頃、面白いサイトを見つけたのでご紹介。
no river, no life.

東京の失われた川「暗渠」を追跡した方の記録である。
お若い方と見えるのですが、目の付け所が渋い。すばらしい。

昔の東京の風景写真と比べながら見れるので、
昔の東京の姿を知ることも出来たりする。
知的好奇心と、冒険心の両方が味わえる。
東京での新しい川の楽しみ方を見つけてしまった。

・暗渠のたどり方
・水源の見つけ方
 などなど

主に新宿区・渋谷区・世田谷区・杉並区近辺の川を扱われいる。
土地勘が有れば更に楽しめることうけあいだ。

「失われた/隠された川達を想うことは、単なるノスタルジーでしかない。
しかし、そのたかがノスタルジーに、これほどまでに自分が動かされるとは
思ってもみなかった。」

編集中記に書かれた一文は、いろいろなことに当てはめることができるのでは無いだろうか。
だれもが感じるかもしれない、複雑な心境をうまく表現していると思う。

あなたのすぐ足元に、暗渠が有るはず!?

写真上は、神田川
写真下は、善福寺川

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2008.10.29

■ 白神山地:秋田へ飛んだ <その3>

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秋田に飛んだ2日目
白神山地の岳岱(ダケダイ)自然観察教育林
(ブナ原生林) に行ってきました。
http://www.shirakami-sanchi.com/trekking/index4.html

空気まで黄緑色。
黄緑色の光に包まれる、明るく爽やかな自然でした。

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2008.10.23

■ 秋田へ飛んだ <その2>

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ここが目的地。
初めて訪れる場所。
人が森の中に切り開いたその集落は
「自然そのもの」と見紛うほどに美しい風景でありました。
自然に返ってしまいそうな集落の風景。
その方向も一つの可能性とも考えた。
いやいや、でもそんなことはない。
後からジワジワ来ています。
本当に大きな疑問とは、
後からジワジワ来る物かもしれません。
僕らに何が出来るのか、それからずっと考えている。



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2008.10.18

■ 秋田へ飛んだ <その1>

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秋田にて、消滅寸前の里山の集落を
再生させようというデザイン会議に参加してきました。

小さな集落の再生をきっかけとして、
日本全国の地方に散在する、農山村の持続可能な営みへの取り組みと、
デザインの可能性についてディスカッションが行われました。

秋田は今回が初めてなので、
日本海側の線路沿いの街並みを見ながら行くことに。
新宿から秋田まで夜行バスに乗り、秋田から奥羽本線で北上しました。

写真上は八郎潟。下は東能代から二ツ井間の車窓。
久しぶりの雄大な風景に身を乗り出さんばかり。
残念ながら自由に窓が開かないので、ガラスにへばりつきつつ連写。である。

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2008.07.23

■ 横浜散策

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友人が横浜でヴェロタクシーの運転をすると聞き、久々の横浜散策。
彼は日々の仕事をこなしたうえで、月2回ここに来てヴェロタクシーを運転している。

初めて間近で見るであろうそれを想像しつつ、待ち合わせ場所で待つ。
しばらくして、それは颯爽と現れた!
と言いたいところだが、それは流線型のデザインにもかかわらず、
風を切るほど速くはなかった(微笑)

しかし、間近で見るそのデザインはやはり楽しい。
自転車好きにはたまらないその機構をしきりに眺めた後
チリンチリーンと鐘を鳴らして出発。
発進や、同業者がすれ違う度に鳴らされる鐘の音は、
少し気恥ずかしいが、爽やかな気分にもなる。

意外と下町風情のある乗り物であった。
「のれます ¥300」の札が風に揺れている。

目的地で降り、コーヒーを飲みながら、
彼が温めている将来の野望について語り合い、意気投合し、
そして彼は仕事に戻っていった。
チリンチリーンと。
こぎ出してすぐに、次のお客が声を掛けていた。

横浜はとても気持ちが良く、都市でありながら、
観光地としての街づくりが良くできていると感じる。
良いところだ。

その後、おなじみ大桟橋国際客船ターミナルへ
カフェに並んだ濃いブルーのベンチが、空と海の青よりも青く風景を引き締め、
なんとも言えない気持ちの良い空間をつくり出していた。

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2008.07.20

■ 味のある壁

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塗装が一部剥がれた壁仕上げもいい・・・(感動)
決して人為的には作れない風合いである。
剥がれ具合と色むらが、藍染めのようである。

新築なのに「塗装がいい具合に落ちた壁はいかがでしょう?」とは言いませんが、
時間と共に、風合いを変えてゆく仕上げも悪くないかも。です。

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栃木県足利市駅前通りと記憶している

 

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2008.04.23

■ アートな壁

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杉花粉も完全に止み、
外に出たときの開放感はひとしお。
新しい季節を感じます。

そこで、ヨーロッパの写真の中から、
春っぽい写真を一つセレクト。

ローマにある遺跡フォロ・ロマーノの片隅の建物の壁。
色鮮やかな色彩が、春の空気のようです。



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2008.04.12

■ 散歩 - 紫色の壁の家

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作業が一段落したところで、散歩に出かけた、
場所はいつもの、事務所の前の玉川上水緑道。
桜は散ってしまったが、別の魅力的な花がいろいろと咲いていて、気持ちいい。

この緑道沿いに、私が注目している木造の民家がある。
通りかかる度に感心させられてしまうの家なのだ。

なんと、その家の壁の色は、「紫色」なのだ。
紫という色は、なかなか勇気のいる色だ。
ところが、その色が実に周囲の景色と調和して、
アクセントになっているのである。
オマケに、紫色の母屋の隣の倉庫の壁は、「濃い緑色」である。

ここのご主人、絵心が有る方としか思えない。
粋な方が住まわれているに違いない。
と私は思っている。

なぜか、
皆さんはご存じだろうか。

紫は、緑の「補色」なのである。
「補色」つまり、光学的に真逆の性質を持ちながら、
それ故に、お互いを引き立てあう色なのである。

「光学的に正反対」とはどういうことか。
赤い色をじーっと見た後、目を素早く白い部分に向けると、
黄緑色が見えてこないだろうか。その色が「補色」である。

紫の補色には幅があり、「黄〜黄緑〜緑」がそうである。
また、緑の補色と言えば、「ピンク・赤〜赤紫〜紫〜青紫」となる。

唐突な組み合わせようで、意外と自然風景に良くなじむ。
だから、紫は風景画を描く際に、アクセントとして、
あるいは隠し味として、効果的な色なのである。

皆さんは、絵に色を塗っているときに、こう思ったことは無いだろうか。

「見たままの色を塗っているはずなのにな〜。
なんか、、こう、、パッとしない。色が足りないんだよな〜。
どうしたらいいのかな〜」

と言う時である。
是非、その「見たままの色」の近くに、補色を軽く塗ってみて頂きたい。
そうすればきっと、「私は画家かも?」と思える絵になります。
でもその方法は決して、実際に見えていない色を「小技」として付け加えたわけではなく、実際に見えていながら認識しづらい弱い色を「デフォルメ」したのです。

皆さんは、日の光を浴びて、黄緑色に輝く樹木の風景の中に、補色である赤色の光が散らばっているのを見た(ような気がした)ことは無いでしょうか。
光の中には、全ての色の光が含まれているのですが、弱い光の色は、特定のハッキリした色の裏に隠れて認識しづらいのです。
それを上手くデフォルメしてあげると、いい味を出してくる訳なのです。

この家の前を通りかかる度にいつも、
いつか、いい絵を撮ってやろうと思っていた。
そして今日、一枚撮ることが出来た。

ずいぶんと長くなりましたが、
それだけ私が、この家のご主人に感心している訳なのです。

その下の写真は、木の皮に付いた苔である。
その家のちょうど向かいに生えていた。
これがまた、紫の補色なので、上の写真とマッチしてます。

↓そして、こちらが「濃い緑」の倉庫
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2008.04.08

Europe10 都市と建築=人が地球に生きた軌跡

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痩せた、なだらかに盛り上がる丘の斜面に、
弓状にへばりつく、山岳都市カサレス。
「生きる」ことの原点を思い起こさせる、
そんな風景・・・と私は感じた。

水平線と混じり合い、球形に見える広大な風景。
なだらかにうねる地形と一体となる風景が美しい。
ここは地球の上なのだ。彼らは地球の上に、必死に生きている。
そして僕らもそうなのだ。そう感じた。
目の前に見える風景はその生きてきた軌跡なのである。

なぜこんなところに集落が有るのだろうか、
人々が生きてきた結果が、なぜこんなふうに美しくなったのだろうか。
そんなことを考えた。
当時はまだ、その理由は分からなかった。





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2008.04.03

■「絵になる路地」が絵になる?

先日問い合わせが有った

スペイン、カサレスの路地
絵に描いてもいいか」

おお・・絵になる路地を
絵描きさんが絵にするという

やはり「絵になる路地」は「絵になる」んですね

お名前伺うの忘れてしまったのですが
完成したら、是非見てみたいです。




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2008.03.16

■ 和の空気と記憶

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和を感じる瞬間について、とある方と話す機会を持った。
その方は、日本の「空気そのもの」に和を感じる。
「光」といってもいいかもしれない。
という。

なるほどその通りかもしれません。
日本の「光」= 和 と言う感覚は
改めて再認識する言葉でした。

私達は、微妙な湿度や気温や日差しにさえ匂いを感じ取る。
空港に降り立った瞬間に懐かしく感じる感覚かもしれません。

早朝の駅のホームで、ある湿度や気温を伴った「匂い」を感じたときに、
異国の記憶が思い起こされる時がある。そんな感覚かもしれません。

日本で感じる空気・光は、日本特有の状態なのだと思う。
しかし、そこに和を感じたとして、なぜ心地よい感情を起こすのだろうか。
恐らくそれは、感覚と記憶が結びついているからではないだろうか。

日本で感じた、さまざまな心地よい記憶が、空気や光の状態と共に
脳裏にインプットされているからだと思う。

そしてそれらが、嗅覚や皮膚感覚に伴って、記憶を蘇らせるのではないだろうか。

私が、日本の光と空気を、強く感じた風景をご紹介します。
昨年の5月、山梨のとある山裾の集落での一コマです。

淡い色が集まり。
木々草花それぞれが、
輝いているような、暖かい日よりです。
ちくちくぴーぴー小さな音も集って。

とにかくいろんな物が集まり、
調和している。

日本の信仰は、八百万の神という。
そう思った昔の人々の気持ちも
分かるような気がした一場面です。




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2008.02.18

建築セレクション

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久しく、遠くの建築を見にいく機会が無いのですが、
これまで見てきた中から、
何度でも行きたい、愛すべき建築をセレクトし、
フォトアルバムを作ってみました。

アルバムはページサイドに有ります。




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2008.02.16

和 / WA

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これまで、特に意識せずにヨーロッパの写真をピックアップしてきましたが、
この辺で、日本の和の写真もピックアップしていこうと思います。

先日、ある方と食事をした際、
「何が好きですか? 洋風な物が好きなようですよね。
和も好きそうですが、やはり洋ですよね。」
と問いかけられ、「何でも好きですよ」と答えたものの、
イタリアンに行くこととなったのがキッカケである。
(イタリアンはもちろん大好きである)

ブログの内容から、そう言う印象を与えるのだなあ、
と思ったのです。

確かに、ヨーロッパは好きである。間違い無い。
しかし、日本に比べて、断然欧米が好きというと、そうとも限らない。
和ももちろん大好きである。

日本の事について語ることが容易でないのは、
日本の文化が「深い」からだと思う。
簡単に短い文章で伝えることが、難しいからだ。
決して欧米の物が「浅い」わけでは決してないが、
欧米の物はインパクトが有って、
比較的分かりやすい(印象がある)ことは確かではないだろうか。

学生時代、最初のヨーロッパ旅行から帰ってきて、
日本の文化と欧米の文化の違いを、しきりに勉強した。

そして、それらの違いは、
結局のところ、気候や風土の違いから来ていると言うことを私なりに理解した。
それぞれの文化は、思想や宗教から大きな影響を受けており、
元となる思想や宗教は、気候や風土から影響を受けている。
ということだ。

或る本にこのようなことが書かれていた。
「日本は森の文化で、欧米は砂漠の文化」ということである。
いくぶん極端な対比だが、私はこの考え方に共感した。

隊列を乱し、群れから離れることがすなわち、死を表す砂漠(的な気候)では、強力な統率力、強力な心の支えつまり思想・宗教が必要。だから一神教が発達した。

水が豊富で、森や木々や水に囲まれ、四季折々の変化がある植生豊かな気候では、それぞれに神が宿ると信じられ、多神教が発達する。

ということである。

確かに欧米は植生が日本ほど豊ではなく、岩砂漠に近い風景が多く見られる。
そして、それらの違いが、建築などの空間構成、建築の持つ象徴性にまで影響を及ぼしていると考えられる。

その他に、外的からの侵略を防ぐ必要がある大陸の建築文化と、
島国で、かつ人種が限られているおかげでその危険性の少ない日本での建築文化とは、その点でも異なると考えられる。

植生の豊でない気候では、岩で家を造ったほうが合理的なので石造建築となり、
植生の豊かな日本では、木で家を造った方が合理的なので木造建築が中心である。

書き出せば多岐に渡るのでので、今回はこの辺にしておきましょう。


それぞれの、文化・気候風土には、それぞれ合う建築がある。
そして、それらは時代によって、地域によっても変化してくる。
都市と郊外と田舎でも違ってくる。
そしてもちろん、依頼者が何を求めるかによっても異なる。
それぞれに適切な解を見つけ出すのが私達の仕事である。


■ 写真は京都の北の方のお寺

庭の竹林が、パノラミックに広がる様はまるで屏風のようだ。
そこで茶を飲む自らの姿も、屏風絵の中の物語の一部になっているのだろう。
日が傾くにつれ、畳の質感が浮き彫りになっていく。
時と共に移ろう陰影が、より時間を感じさせる。





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2008.02.13

風紋

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地元千葉での、1件の提案と、1件の敷地視察がてら

また行ってきました

いつもの場所、館山へ

そのときの風紋写真

相変わらず

惚れ惚れしてしまいますが

私だけではないはず。。。。。?





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2008.02.07

Europe09 絵になる路地と廃屋

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■山岳都市カサレス

絵になる白い街の路地

石造りの建物が、斜面に沿って積み上がる姿が印象的だ。

建物と地面が一体となる風景の中では、廃屋でさえも絵になっている。


初めて訪れたヨーロッパで、私は廃屋(的なもの)に非常に興味を持った。

写真として載せてはいないが、グラナダでも廃屋を結構撮った。

現代建築を見に行ったというよりは、その地に根付く建物を見に行ったようなものだった。

イタリアのローマに入ったときは、もう廃墟は十分、とさえ思った。

ローマは文化遺産のメッカだというのに。。。






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2008.02.03

雪の玉川上水緑道

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事務所のすぐ前の玉川上水緑道
駅から徒歩5分圏内でありながら
とてものどかなのは、緑道のおかげだ。
今日は雪だったので、一段と風情があった。

時折見かけるサギは今日も水中をつついていた。
本当に東京かというほどのどかな風景。
新潟あたりの温泉街に来たかと思われた。

ここは、京王線笹塚駅から徒歩3分なり。





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2008.02.02

Europe08 都市景観=自然と、人間のコラボレーション

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■スペイン、グラナダの夕暮れ。アルバイシンの丘より

ようやくここまでたどり着きました(笑)
この風景は、私がヨーロッパを旅した中で最も印象に残っている風景の一つです。

広大な地形の中で、
なだらかな丘の起伏に沿って、建築群が隆起し、
頂部には教会の尖塔が見えている。
その頂き近くに夕日が沈もうとしている。
なだらかな起伏が、夕日に照らされて、次第に立体感を増してくる。

なんとも美しい風景です。

この風景は、
私に、この場所での古くからの人間の営み・長い長い歴史を思い起こさせたのです。
きっとこの場所から、大勢の人がこの風景眺めてきたのだ。
自分はその一人なのだ。
そう感じたのです。

都市は、人間の日々の営みによってできあがっているのだなあ、と
風景は、自然の上に人間が創り上げるものでもあるなのだなあ、と
人間の営み=都市は、風景を殺伐とした物に変えるのだけではなく
より質の高い、美しい風景にしていくことが出来るのだなあ、と

美しい風景は、自然と、人間のコラボレーションなのだなあ、と
そう思わせた風景でした。




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2008.01.28

Europe07 量感・シークエンス・パースペクティブ

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久しぶのヨーロッパ旅行記の更新。


■スペインはグラナダ、アルハンブラ宮殿の中の一画。

暗い階段から、アーチをくぐり、
明るい中庭へ抜けるドラマチックなシークエンス。
空間に動きを与え、ダイナミックに見せる円形のパティオ。
手前の柱の荒い質感と、整然と円弧状に遠ざかる柱。
手前の物と奥の物を同時に意識させる空間。

私はしばしここで写真を撮りました。
アルハンブラ宮殿では、装飾された軽快なアーチが多いのですが、
この一画には力強い空間が広がっていました。

石の構造なら、軽快に表現するよりも、
それらを支える力強さが表現されていた方が、心に響く。
と私は思います。

構造が素直に表現されている = 共感できる・感動を与える





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2007.06.24

Europe06 - 地形+人間の営み=風景

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パリのオステル・リッツ駅から、スペインのグラナダへ向かう列車の窓から見た景色に、
異常に感動したことを覚えています。(恐らく、スペインはアンダルシア地方)


何処までも続くなだらかな大地。
その風景そのものに、まず、感動しました。
日本では、”何処までも続く○○”という景色をあまり目にしないからでしょう。
「自分の存在の、なんとちっぽけなことか」と言う気持ちに近い感動でした。


何処までも続く丘陵をストライプ状に耕したその景色に感動し、
この広大な大地を耕して生きる人間の営みに感動し、
ここで生活する人々の民家のプリミティブな形に感動し、
この広大な大地に橋を架ける人間のタフさに感動し、
架けられた橋のプリミティブな形に感動していました。


客席を右へ左へ移動しながら、一心不乱に写真を撮っていたのを覚えています。


広大な地形と、
その中に佇む、民家や橋の形状の、
「ただそこに存在するために有る姿・形」。
そこに、なにか言いようも無い、力強さを感じたのでした。


建築とは、地形に対応して創り上げられた、第二の地形であり、
住宅とは、そこで生きるためのベースキャンプであり、それ自体が自己の存在の証である。人間の営みの風景は、自然風景と一体となり、第二の風景を創り出していたのです。


建築は、そういうものでありたい。と思う。




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2007.06.17

Europe05 - パリ夕景

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フランス、パリの最終日、

スペインへの夜行列車を待つ間、夕暮れのセーヌ川沿いを散策したときの写真です。

夕日の中に映し出される街並みや、シンボリックな建築のシルエットは、
とても美しいものでした。

そこへ、一筋の飛行機雲が。。

中世から続く伝統的な建築群と、
夕日に照らされて銀色にきらめくジェット機が、
新旧の対比を生み出している。

とても不思議な、印象深い瞬間でした。

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2007.05.24

Europe04 - 水のある広場

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1回目のフランス/パリで私が見たものは、これと言って特別なものではなく、
皆さんが見るものを見、皆さんが感じるように感じてきました。
そのため、特筆すべきは特に無いのですが。

そのなかで、とても思い出深い場所が1箇所。
それは、パリ、ルーブル美術館を少し凱旋門方向へ歩いた場所にある水盤です。

ここは子供から大人までが、日が暮れるまで、豊かなひとときを過ごす広場です。
大人はベンチに座ってくつろぎ、子供はヨットを浮かべて遊ぶ。
私も、ここで小一時間の間座りました。
高い空にまぶしく揺らめく雲と、子供達の楽しそうな声。
語り合う老夫婦。ささやき合う恋人達。

都市の中心部で、子供から大人・老人までが一緒になって遊ぶ広場を、
私はあまり見たことが有りません。

気持ちの良い場所に、老いも若きもそろって楽しんでいる。
それが生み出す楽しさ、心地よさがありました。
ずっと座っていたい場所でした。

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2007.02.24

Europe03 - 自分より大きな存在とは2

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→1の続き

「自分より大きなものの存在」を信じることができたら、
迷うこと無く、自分の思った方向に行けるのだろうと、その時私なりに納得したものでした。
迷ったら、まず自分の思った道へ突き進み、後は天が見守ってくれると考えれば、
岐路に立たされたときでも、自問自答の泥沼へ陥ることもない。
それならば精神的にも「安全」ですし、建設的です。

ヨーロッパの建築には、それを求める気持ちが、表現されているように感じます。
曖昧な物の中にそこはかとない美しさを求める日本に比べると、
合理的で力強い物の考え方の表れなのでしょう。

その建築を見ることで、その力の大きさを認識するということも有るかもしれません。
これだけの圧倒的建築物が、人々の力によって立ち上がっている事実を想像したとき、
この建築が建っている事自体に、意味があるのかもしれないと思うこともある。
これらの建築物の建設に関わった人々の、想像も出来ないようなエネルギーが、建物自体に蓄積されているわけですから。
その存在を信じる。そんな気持ちも沸いてくると言うものです。

少し話が重くなりましたが、そんな事も考えたものです。
今も私は、信仰は特にありませんが、それ以降、自分の上にあるかもしれない大きな力というものを信じてみるようには努力していますが、
しかし、なかなか難しいものです。
やはり、ベースにそいった物の考え方が無いのでしょうかね。(笑)

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Europe03 - 自分より大きな存在とは1

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旅行者は私にこう言いました、
「自分より大きなものの存在を信じていないと危険よ」と、
ピンチの時にも、信じられるものは特に無い。
有るとしても、自分だけの私にとって、
それはカルチャーショックでした。


話は飛んで、2度目のヨーロッパ建築旅行の最後に訪れた場所、イタリアの田舎町アッシジでのお話です。
アッシジのユースホステルは、とてもアットホームな雰囲気で、いろいろと話ができるとガイドブックに書いてあったのですが、その通りで、いろいろと話す機会が持てたので、ヨーロッパを旅する間ずっと感じていたことを聞いてみました。


ヨーロッパで感じた豊かさ、良い意味でのマイペース、建築の空間の違いは、信仰に影響されている部分が大きいのではないかと。
私はこう尋ねてみました。
「私(達日本人?)は、信仰心というのはそれほど強くないですよ。一応宗派は有りますが、私は特に信仰したことはありません。基本的には、自分を信じて突き進むしかないんです。神社や寺にはお参りに行きますが、困った時の神頼みみたいなもので、信仰とまでは言えないですね」
それに対する答えは、だいたい次のような内容でした。
「ここヨーロッパでも、現代では皆が皆、毎週末教会に行っているわけでは無いけれど、自分より大きなものの存在を信じている。」


特に信じるものを持たないことを「危険」とまで表現したことには正直驚きました。
しかし、長い間疑問に思えていたことが解けたような気がしました。
自己啓発本等では、しばしばこう書いてあります「ポイントは、自分を信じて突き進むこと」と。
自分に自信が無くなった時に、自分を信じることなんて難しいですよね。
そんなことができたら本なんて読みません。自分を信じられなくなったからこそ迷いに迷う訳で。。。


→2へ続く




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2007.02.21

Europe02 - 心の奥底に触れる建築

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建築は人間が求める物の象徴でもあります。
人間が求める物の奥深くに関わるものです。
人間の根元的な部分に触れる建築がつくれればと、いつも考えています。
なかなか難しいですが、そんなことができたら最高ですよね。

ヨーロッパを旅している間ずっと考えていたことは、
日本の空間と西洋の空間の違い、
日本の文化と西洋の文化の違いです。

教会に入ると、否応なしに気分が高揚します。その圧倒的な空間に魅了されるのです。
賛美歌が聞こえてこようものなら、鳥肌が立って、体全身が感動に包まれます。
この圧倒的な空間は、自分の上にある(かもしれない)、「大きな何か」を感じさせずにはいられません。
私のように特に信じるものを持たない人間でもその可能性を考えてしまいます。

教会を後にする度毎に、日本にこういう感覚を起こさせる建物が有っただろうか、なぜ日本には無いのだろうか、と思ったものでした。なんでだろう。。。。。
日本にも勿論圧倒的な空間というのは有りますが、圧倒する加減が違うような気がしたのです。

その理由としてよく言われるのは、
「西洋の建築の空間は、立体的で、絶対的な中心が設けられる。」
「日本の建築の空間は、どちらかというと平面的で、絵巻物のように展開する。」
ということです。
これらのことは、信仰に基づくといわれ、信仰はそれが生まれた風土や環境や文化に基づくと言われています。
風土のや自然環境の違いから来る、信仰や人々が求める空間については、いろいろと本が出ていますので、皆さんも読んでみて下さいね。

※写真はフランスはパリ、ノートルダム大聖堂です。最初に訪れた教会なので、空間に圧倒され、上ばかり見ていた私は、写真を撮ってはいけないということに気が付きませんでした。お許し下さい。

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2007.02.17

Europe01 - 絵になる街並みと人々

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私が初めてヨーロッパを旅する前は、
ヨーロッパの人々が、現代の服装をして、中世から続く石造りの建築物の中を利用しているイメージを描くことがなかなかできませんでした。
本当なのか?どのように?どんなふうに?といった感じです。
日本では、戦争や大地震による火災を経て、基本的には、建築はほとんど、現代的なものです。現代の素材からつくられた建築を、現代人が利用している。
それが当たり前のことだと思っていたのです。

ところが、行ってみるとそれは本当でした。
古い石造りの建築が立ち並ぶ街を、現代人が現代の服装をして歩いている。
そして違和感なく調和している。
日本でこれが有り得るとしたら、日本全国京都のような街並みや城下町を、現代人が、着物ではなく、カラフルな洋服を着て歩いて、ショッピングしている状態。
その風景にマクドナルドが紛れ込んでいる状態です。
は〜、なるほど、こんな感じなのかと、納得したものでした。

写真は、まず最初に訪れた場所。フランスはパリのノートルダム寺院の近くの広場で、地下鉄の出口の階段を出て最初に目に入ってきた建物です。なるほど!!!です。
そういう意味で、印象に残る一枚の写真です。絵になってます。
全てが絵になる、と言ってもいいかもしれません。
そこが現代の日本の建築事情と違うところの一つでもあります。
このことをきっかけに何を考えたら良いのでしょう、皆さんも考えてみて下さい。




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2006.10.02

■ 風土と現代のはざまで <その3>

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風土と現代のはざまで <その2> の続き

先に述べたような地域で、実際に増えつつ有る住宅はこんな感じです。

※写真1. 田畑に唐突に立ち現れる民家。ちょっと違和感有ります。。。
※写真2. 戸数のわりに削りすぎでは。。。

このような状態は、どちらかというと新規建つ物件に多く見られます。
売る方は、この地域の景観はほとんど考慮していないのが現状です。住まわれる方々も、この地域にどれだけ美しいたたずまいが有ったかは知らない方も多いのではないでしょうか。

これらの原因は、建売業者の景観への配慮の無さにあります。
また、これらの開発を抑制するために、地域が中心になって整備していく必要があるのではないでしょうか。

人口の流出を防ぎたい、どんどん新しい入居者が入ってきて欲しい、という地域の現状もありますが、これではかつて美しい景観が有った地域でも、全国全く同じ住宅街が広がっていくことになるのです。ゾッとしませんか?
美しい景観を整備し、地域のオリジナリティを高めることで新しい入居者を迎え、人口の流出を防ぐ方法を選択すべきなのだと思います。

また、不思議なことに、これらの地域に住む方々は、自分たちの伝統的民家に対して余り誇りを持てないのが現状のようなのです。
お嫁さんを迎え入れる農家も、新しく敷地内に建てる夫婦の住まいを、敢えて母屋とは全く違うこれらの洋風の建物にしてしまうことも少なくないようなのです。

現在住んでいる方々も、故郷に自信を持って、美意識を持ち続けていって欲しいと思います。



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2006.10.01

■ 風土と現代のはざまで <その2>

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風土と現代のはざまで <その1> の続き

これらの寺や民家の屋根のプロポーションはとても美しく、「家」というものが、何か大きな、象徴的な意味を持っていたのではないかと思わせます。屋根は雨をしのぐためだけのものではなく、生きるための拠点・誇りのようなものを表していたのではないかと考えられるほどに、存在感が有ります。

しかし、茅葺き屋根を今の時代に残すことはとても難しいことなのです。メンテナンス費用が多額にかかり、現代の社会システムからズレてしまった素材が、現代の新しい建材に取って代わることは、ある意味自然な流れだと考えます。ただ、その方法に問題があるのだと考えます。

茅葺き屋根の美しく、象徴的な形、建物全体のプロポーションは、長い長い年月を掛けて積み上げられ、リファインされてきたものです。
これらの地域に新たに建つ建築が、それらの建物と同等に渡り合える美しさを備えていれば、何の問題も無いのだと思います。

私たちは、モダンな建物も設計します。現代の新しい技術も追求します。そして、これらの建築も何とかしたいと考えています。移築や修繕の際に、それらに粋なデザインも新たに加え、現代によみがえらせることへの手助けなども行って行きたいと考えています。(※)

※ 私たちは、そのままの修復/修繕/移築ではなく、何か新しいデザインを加味して、ご提案させて頂ければと考えています。




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■ 風土と現代のはざまで <その1>

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皆さんは、このような民家が今現在も普通に残っている地域があることをご存じでしょうか。特に保存地区とかではありません。

地方、特に山間部で農業を営む地域では、今でも写真にあるような民家が残っています。いわゆる農家です。私の知る具体的な地域は、千葉県中部の長生郡長南町・睦沢町・長柄町などですが、千葉県に限らず全国の山間部に存在するのだと考えられます。

背後の山々と、前方に広がる水田の稲穂、民家の緩やかな曲線を描く屋根が一体となった風景は、それはそれは美しい風景です。
しかし、これらの建築も老朽化し、修繕しなくてはならない時期を迎えているのですが、当時のように皆で助け合って家を建てたり、補修したりするシステムが無くなっているために、どんどんサイディングなどの工業生産された住宅に取って代わっています。

私は、「現代建築」という曖昧な分野で建築を設計していますが、これらの現実もまた「現代」に違いないのです。「現代建築」は新しい技術・建材・モダンさを追求することのみを指すのではなく、「現代」に起こっている様々な要望に、現代の知恵や思想をもって解決していくのが「現代建築」なのだと考えています。

→<その2>へ続く



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