カテゴリー「■f. 温故知新」の6件の記事

2011.12.07

■ ヤタイを追いかけてみた

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11月は東京おもちゃ美術館にて行われた
「森の恵みの子ども博」&「東京おもちゃまつり」

有楽町駅前「森のめぐみにふれあうフェアin有楽町」に行ってきました。

木のオモチャや屋台が出る楽しいイベント、
デザイン屋台を展開する“デザインテキヤ”
次はどこ?と、追いかけてみたくなる楽しいお祭りである。

有楽町では、かねてより興味があった屋台の分解に参加。
あ~なるほどこうなっているのかと、それも面白い体験でありました。
なんとこの屋台、製品化されており、売り物です。
整った出で立ちに、祭りの雰囲気が盛り上がりますね。
まとめて3個ぐらい欲しいところであります。

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2010.05.19

■ 「茶の間」的発想のすすめ

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「多機能な空間の提案」

敷地の大きさに対して、ご要望が多いとき、
限られた敷地の中で、豊かなプランを提案したいとき、
私たちはよく、多機能な部屋(空間)を提案します。

いくつかの空間を合体し、多機能にすることによって、
空間全体のつながりが感じられる、広々とした空間とするのです。

そうすることによってどんな魅力が生まれるのかというと、

●見えてくる要素が多くなるので、見せ場の演出がしやすい。
●建物全体をイメージしやすいため、空間としての演出がしやすい。

一般的な用途「○○LDK」にとらわれると、空間が分節化されてしまい、
部屋の連続になってしまい、「見せ場」を作りづらかったりします。

多機能な空間とは、大きく分けて2つの種類があります。

●一つの空間が、いくつかの機能を持つ場合。いわゆる「茶の間」的使い方。
●それぞれの機能を持つ小さな空間が、大きな空間の中で緩やかにつながる場合。

の2つです。
前置きが長くなりましたが・・・。

今日は、「茶の間」的使い方について考察したいわけなのです。
皆さんにも、一つ考えてみて頂きたい。

土地が限られた日本で、茶の間が機能的なのは言うまでもない。
食卓になり、居間になり、場合によっては寝室にもなる。
来客みんなで雑魚寝もできる。

茶の間が茶の間として使えるのは「畳の間」
あるいは、畳の延長にある「板の間」だろうか。
とすれば、テイストは和の空間に限定されるだろうか?

いや、そうではない。
「板の間」= 無垢のフローリング
であり、
和洋問わずマッチするはずなのだ。
視線の高さが違うだけだと私は思う。

皆さんは「豊かな生活」=「ベッドのある生活」と考えていないだろうか。
なぜか日本人は、日本にいながら、床に寝る生活から脱却したいのである。
面白い現象である。
(かく言う私もその気は有るが、臨機応変に考えたい。)

ベッド生活と決めてしまうと、
まず、ベッドルームは、ベッドルームにしか使えない。
リビングには、ベッドを置かないので、ゲストスペース兼用にならない。
従ってゲストコーナーあるいはゲストルームが必ず必要になる。
ソファーとダイニングチェアは兼用しないので、
ダイニングとリビングも個別に必要。
・・と、とたんに、全ての部屋が一つ一つ必要になってくる。

勿論それが可能ならそれに越したことは無い。
それは有る意味豊かだけれど、建物がコンパクトな場合は少し勝手が違う。
全体に対して、空間の稼働率が低くなるのだ。それって豊かなのかな?
もっとオープンにして、豊かな時間のためにスペースを使いたいと思うのです。
稼働率の高いスペースの割合を多くする方が、
豊かともいえるのではないでしょうか。

例えば、ベッド生活への拘りを捨てると、いろんな可能性が出てくるわけなのです。
かといって、全部畳にして、床に寝て、床に座ろう、というのでもありません。

茶の間的使い方を、様々なところで考えてみたら、
いろいろと可能性が広がってこないでしょうか、
その可能性の中で、「遊び」をご提案したいと思うのですが・・・。

さて皆様は、いかがでしょうか?

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↑写真はちょっと可愛らしい建坪12坪の住宅例。
 和でも洋でもアレンジできる感じです。

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その他の例
■CHANOMA HOUSE 畳の茶の間の家
http://www.otsubo-archi.com/works/chanoma.html



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2008.10.05

■ 端正な醤油工場

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千葉県野田市某醤油工場
屋根は一部セメント系の波板になっているが、
全体の意匠にさほど影響は無い。端正な出で立ちだ。

全体を統一するのは黒い板壁。
詳しい機能は分からないけれど、
かんぬき状の物が連続し、アクセントとなっている。
長年の知恵から生まれる機能的な装置が、
デザインとしてさりげなく納まっている様を見るのは楽しい。

瓦の上には植物が少し茂っていた。
年季の入った瓦屋根と、いつの間にやら生活を始めた可愛らしい植物。
人間の知恵と時間の流れが織りなす風景ではないか。

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2008.07.20

■ 味のある壁

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塗装が一部剥がれた壁仕上げもいい・・・(感動)
決して人為的には作れない風合いである。
剥がれ具合と色むらが、藍染めのようである。

新築なのに「塗装がいい具合に落ちた壁はいかがでしょう?」とは言いませんが、
時間と共に、風合いを変えてゆく仕上げも悪くないかも。です。

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栃木県足利市駅前通りと記憶している

 

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2008.07.13

■ 鉄板の壁

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錆びた鉄板の壁仕上げもいい・・・(感動)
いやむしろ錆びた仕上げ「が」良いと思わせる外壁である。
微妙な濃淡のまだら模様と、テカリ具合。味のある表情である。

新築なのに「錆びた壁はいかがでしょう?」とは言いませんが、
時間と共に錆びるものも悪くないかも。です。

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栃木県足利市、足利駅前通り付近と記憶している




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■ 温故知新

私達が見て、学んで、感動してきた古くて良い物を、
皆さんと共有するにはどうしたらよいか、しばらく考えていた。
ブログには、とかく新しい情報が載ることが多いようなのだが。

そこで、「温故知新」というカテゴリーを設けた。

古い物から学ぶ美しさは、必ず新しい物のベースになる。
人間の求める物は、時代を経ても、奥深くではそれほど変わらないはずである。
感じるのは人なのだから。

長い時間を経てできあがった物には
それに耐えうる、カタチや質感や機能をそなえている。
そして人々は、それらに愛着を持ち、誇りを持っている。
誇りは持っていなくても、心のどこかに引っかかっている(はずだ)。

新しい物にも勿論良い物は有る。
しかし、新しければ何でもよいと言うことでもない。
時間の蓄積によってリファインされてきた物の完成度は高い。
新しいことを考えるときも、古い物の持つ完成度は見習いたい。

そんな、時間を経た物だけが醸し出す美しさを取り上げてみる。
(たまには、それほどでも無い物も登場するかもしれませんが)



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